Soli Deo Gloria

主なる神の言葉である聖書を、あらゆる事柄に関する最高権威、人生における規範とし、イエス・キリストを主とする神の国(支配)の拡大と完成を願っています。

聖書のメッセージ 創世記49章29節

聖書のメッセージ 創世記49章29節(新共同訳 旧約p.91)

 年老いて、いよいよ死を迎えようとしていたヤコブは、息子達を祝福した後、自分の遺体を「カナン地方のマムレの前のマクペラの畑にある洞穴」に葬って欲しいと願いました。そこにはヤコブの祖父母であるアブラハムとサラ、ヤコブの両親であるイサクとリベカが葬られていました。先に死を迎えたヤコブの妻レアもこの洞穴に葬られました(31節)。しかし、ヤコブがマクペラの洞穴に葬られることを願ったのは、単にそこに家族が眠っているから――日本のお墓によく刻まれているように「先祖代々之墓」だったから――ではありません。
 これまで見てきたように、ヤコブの生涯は主なる神の約束のもとで歩んだ生涯でした。ヤコブが若かった頃、主なる神は彼に「わたしはあなたと共にいる。あなたがどこへ行っても、わたしはあなたを守る」(28章15節)と約束されました。そして、主なる神はこの約束を確かに守られました。主なる神が共にいて下さったから、ヤコブは数々の試練を乗り越えることが出来ました。
 その一方で、主なる神がヤコブに、また祖父アブラハムや父イサクに語られた、カナンの地を全て与えるという約束は、この時まだ実現していませんでした。そして、ヤコブは約束の地から遠く離れたエジプトで死を迎えようとしていました。
 この頃、エジプトは優れた文明を誇っていました。しかも、ヤコブの息子のヨセフは、エジプトの大臣で、王に次ぐ地位にありました。だから、エジプトに立派な墓を造って、そこに葬ってもらうことも出来ました。
 しかし、ヤコブの目は主なる神の約束を見つめていました。試練の中でヤコブは主に信頼し、主なる神に望みを置く者へと少しずつ造り変えられていきました。それ故、ヤコブはマクペラの洞穴に葬られることを願いました。ここには、主なる神の約束を信じ、そこに希望を置いて生きてきたヤコブの信仰が表されています。
 私達も夫々の生活の場に遣わされていきます。この一週間は、色々な問題にぶつかり、苦しみや悲しみに満ちた日々となるかも知れません。しかし、ヤコブに与えられた「わたしはあなたと共にいる。あなたがどこへ行っても、わたしはあなたを守る」という主なる神の約束は、イエス・キリストを通して私達にも与えられています。
 どのようなことが起ころうとも、どのような状況の中にあろうとも、主なる神は私達と共にいて下さいます。私達を守って下さいます。御言葉をもって私達に導きと助けを与えて下さいます。私達に希望を持つよう励まして下さいます。主なる神が約束して下さったことを信じて、今週も歩んでいきましょう。

祈り
 愛する天の父よ、あなたはヤコブに「わたしはあなたと共にいる。あなたがどこへ行っても、わたしはあなたを守る」と約束され、その生涯を守り導かれました。同じように、あなたは、私達が健やかな時も病める時も、喜びの時も悲しみの時も、富める時も貧しい時も、変わることなく共にいて下さいます。ヤコブがあなたの約束を信じて生涯を歩み通したように、私達もあなたの約束を信じ、そこに望みを置くことが出来ますように。イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。