Soli Deo Gloria

主なる神の言葉である聖書を、あらゆる事柄に関する最高権威、人生における規範とし、イエス・キリストを主とする神の国(支配)の拡大と完成を願っています。

聖書研究 民数記34章16~29節

聖書研究 民数記34章16~29節(新共同訳 旧約p.275)

【概要】
 主なる神は、エルアザルとヨシュアと共にカナンの地をイスラエルの人々の嗣業の土地とするために、各部族から指導者を1名選ばなければならないと言われた。そして、ユダ族のカレブ、シメオン族のシェムエル、ベニヤミン族のエリダド、ダン族のブキ、マナセ族のハニエルなどが立てられた。

【歴史的背景】

【釈義】
16~18節 約束の地を嗣業として分配する者
 主なる神はイスラエルが占領する約束の地の範囲を示された後、その地の割り当てを担当する責任者を指名した。モーセの任務はここまでであった。神の民をモアブの平野まで導くことでモーセの任務は終わった。カナンの地をイスラエルに割り当てる責任者は、「祭司エルアザルとヌンの子ヨシュア」であることを、主なる神はモーセに明らかにされた(17節)。
 17節の「~の名は次の通りである」のאֵ֚לֶּה שְׁמֹ֣ות [’êl-leh šə-mō-wṯ] (これらが名前である)と、29節の縮約形式によって記された「以上は~人々である」のאֵ֫לֶּה [elleh]が囲い込み構造を形成し、段落部分を示している。
 ここでは祭司エルアザルがヨシュアよりも先に記されている。また、嗣業の土地の分配のために、1章でイスラエルの兵士の人数を数えた時と同様に、主なる神は各部族から「指導者」(נָשִׂיא [nasiy’])を1名選ぶように命じられている(18節)。

【黙想】
 主なる神はカナンで嗣業の土地を分配するために指導者を立てられた。嗣業の土地を分けることは、各部族が対立する可能性のある事案でもあった。そのため、慎重になすべきことであり、主なる神は公正かつ公平な解決を願われた。そこでイスラエル全体の指導者を助け、主なる神の命令を具体的に実行する各部族の指導者も共に立てられた。
 本文で注目すべきことは、最高指導者がヨシュアと祭司エルアザルとされたことである。嗣業の土地の分配を受ける世代が、出エジプト第1世代ではなく、荒れ野で生まれた出エジプト第2世代だったからである。ヨシュアモーセの後継者であり、主なる神を信頼した人だった。40年前、カナンの地を偵察して戻って来た時、町が堅固で、巨人が住むその地を、主なる神は必ずイスラエルの民に与えて下さると信じた。ヨシュアは主なる神を信頼したために、目の前に広がる状況がどれほど困難に見えても恐れず、揺れ動くことがなかった。主なる神はそのようなヨシュアにカナンの地の分配を委ねられた。その地を最もよく知る上に、信仰に立っていたからである。
 また、ユダ族を代表する指導者としてカレブが立てられた(19節)。ユダ族は各部族の中で最初に言及されており、その指導者として選ばれたのがカレブだった。カレブは「ケナズ人」(32章12節、ヨシュア記14章6節)で、出エジプトの時にイスラエルの民に従い、イスラエル帰化した人だった。その後、カナン偵察の報告の際、ヨシュアと共に、主なる神を信頼して戦うなら、その地を征服出来ると民に訴えた。カレブは元々のイスラエル人以上に信仰に堅く立ち続け、ユダ族を代表する指導者となった。そして、ヨシュアと祭司エルアザルの指揮の下、嗣業の土地の分配のために奔走することになった。主なる神は、血縁や地縁ではなく、その人の心にある思いと信仰を見て、人を立てられる。また、その人の信仰と従順に対して報いを与えて下さる。

【適用】
 主なる神に対する信仰と従順を貫いたヨシュアとカレブは、主なる神によって用いられ、主なる神によって高くされた。ヨシュアとカレブが指導者として立てられたのは、主なる神に信頼したからである。主なる神は心を御覧になる方であり、ご自分に信頼し、従う者を決して忘れられない。主なる神の基準は今も変わらない。私達が彼らのように主なる神に信頼を置き、従うなら、主なる神は私達をご自分の御業のために用いて下さる。ヨシュアとカレブのように、主なる神への信仰によってその言葉に従おう。

【祈り】
 全能なる主よ、取るに足りない弱い私を用いて、あなたの御国のための偉大な御業を成し遂げていかれることを感謝致します。私の能力や経験ではなく、あなたの召命を手に、家庭や職場で自分の役割をしっかりと果たすことが出来るよう助けて下さい。