Five Solas Ministry

主なる神の言葉である聖書を、あらゆる事柄に関する最高権威、人生における規範とし、イエス・キリストを主とする神の国(支配)の拡大と完成を願っています。

聖書研究 詩編61編1~9節

聖書研究 詩編61編1~9節(新共同訳 旧約p.894)

【概要】
 この詩の著者ダビデは、自分の心が挫ける時、避けどころにして、力強い塔である主なる神を呼んだ。彼は、御名を畏れる者に継ぐべきものを下さる主なる神に、自分の命を延ばし、慈しみとまことを授けて下さるよう求めた。そして、永遠に御名をほめ歌い、日ごとに満願の献げ物をささげると告白した。

【歴史的背景】

【釈義】

【黙想】
(1) 心が挫ける時(1~5節)

「心が挫ける時」(3節)、主なる神に祈ることによって、試練に耐え抜く力が与えられる。この詩の背景は、ダビデの子アブサロムがダビデに反逆した出来事であると推定される。ダビデは、自分の命を狙って追撃してくるアブサロムと彼の軍隊から逃げ、ヨルダン川の向こうのマハナイムに身を潜めなければならなかった。裏切られたことに対する悲しみと攻撃に対する恐れで、ダビデの心は衰え果てていた。そのような時、ダビデは「神よ、わたしの叫びを聞き/わたしの祈りに耳を傾けてください」(2節)と告白した。厳しい苦難の中で心が崩れる時に力を得るためには、主なる神に向かって叫ばなければならない。「わたしの避けどころ」であり、「敵に対する力強い塔」である全能なる神を仰ぎ見る時(4節)、私達の弱さは問題にならない。祈りの場は主の臨在を経験する「幕屋」であり、最も安全な主の「翼」の陰である(5節)。

(2) 回復の祈りと誓い(6~9節)

 主なる神との関係においてアイデンティティが確かであるなら、危機の中で勝利することが出来る。ダビデは危機の中で「神よ」(5節)と力強く主なる神に祈った。ダビデは、主なる神が「必ず」彼の「誓願を聞き取り」、「御名を畏れる人に継ぐべきものをお与えに」なることを信じ(6節)、彼を王として立てたのは主なる神であることを告白した。主なる神の主権の下にある王は、主なる神ご自身が「慈しみとまこと」によって守り(8節)、命を延ばして下さる(7節)。更にダビデは、自分が王権を回復した後も、「永遠にあなたの御名をほめ歌い/日ごとに満願の献げ物をささげ」(9節)ると信仰によって表明した。窮地に置かれた時、未来の回復を期待して主なる神に祈るなら、信仰の力が与えられる。

【適用】
1. ダビデは心が挫ける時、どうしたか。挫けた心で落胆することと主なる神に叫ぶことは、夫々どのような結果をもたらすか。

2. ダビデは危機の中で何を覚えたか。窮地に置かれた時、私達に対する主なる神のご主権とご計画を覚えることが重要なのは何故だろうか。

祈り
 心が押し潰されそうな時、人や世の楽しみなどに身を避けず、ただ主に叫び、更に高い次元の信仰の旅に導かれる恵みを受けられますように。私の人生が主の御手にあることを信じ、今日も不満の代わりに讃美を、悲しみの代わりに喜びを選べますように。