Five Solas

主なる神の言葉である聖書を、あらゆる事柄に関する最高権威、人生における規範とし、イエス・キリストを主とする神の国(支配)の拡大と完成を願っています。

聖書研究 詩編69編14~29節

聖書研究 詩編69編14~29節(新共同訳 旧約pp.902-903)

(1) 私を助け出して下さい(14~19節)

 ダビデは、自らの悲惨な境遇を嘆き、「泥沼にはまり込んだままにならないように/わたしを助け出してください。わたしを憎む者から/大水の深い底から助け出してください」(15節)と主なる神に叫び求めた。「泥沼」は一度はまり込むと抜け出すことの出来ない底なし沼のようなものである。また、「大水」は冬の雨によって生じる川であり、これに呑まれると命を失うこともあった。ダビデは、「奔流」、「深い沼」、「井戸」(16節)といった表現を用いて、今自分が直面している状況が命を脅かすほど深刻であり、かつ自分ではそこから抜け出すことが出来ないことを訴えた。
 ダビデは、「恵みと慈しみの主」が彼に「答えて」下さること、「憐れみ深い主」が「御顔」を彼に「向けて」下さることだけが(17節)、自分を救いへと到らせると信じていた。彼は主なる神の御前で自らを「あなたの僕」(18節)であると告白した。そして「苦しむわたしに急いで答えてください。わたしの魂に近づき、贖い/敵から解放してください」(18~19節)と主なる神の速やかな答えを求めた。主なる神の恵みと憐れみを求めることは、苦難の中にある者にとっての最善の方法である。

(2) あなたの憤りを彼らに注いで下さい(20~29節)

「わたしが受けている嘲りを/恥を、屈辱を、あなたはよくご存じです。わたしを苦しめる者は、すべて御前にいます」(20節)とダビデは言う。苦難の中でダビデは「望んでいた同情は得られず/慰めてくれる人も見いだせ」(21節)ない孤独な状況にあった。また、敵の「嘲りに心を打ち砕かれ」(21節)、彼の霊は極度に飢え渇きを覚えていた。そのことは「人はわたしに苦いものを食べさせようとし/渇くわたしに酢を飲ませようとします」(22節)という表現からもよく分かる(「酢」は熟成していないぶどう酒のような安い酒を指した)。
 その上で、ダビデは「あなたの憤りを彼らに注ぎ/激しい怒りで圧倒してください」(25節)と述べ、敵を罰することを主なる神に求めた。彼は、主なる神の裁きが彼らに臨むことによって、「彼らの宿営は荒れ果て/天幕には住む者もなくな」(26節)ること、主なる神が「恵みの御業に彼らを決してあずからせ」(28節)ず、「命の書から彼らを抹殺」(29節)することを願った。
 主なる神はご自分に従う者の苦難を見過ごされない。彼らの苦難はその信仰を鍛練するために主なる神が許されたものだからである。それ故、主なる神は、信じる者と共におられ、苦難を耐え抜くことが出来るよう助けて下さる。