Five Solas Ministry

主なる神の言葉である聖書を、あらゆる事柄に関する最高権威、人生における規範とし、イエス・キリストを主とする神の国(支配)の拡大と完成を願っています。

聖書研究 詩編71編12~24節

聖書研究 詩編71編12~24節(新共同訳 旧約pp.905-906)

(1) 神よ、私を遠く離れないで下さい(12~17節)

 苦難と逆境の中に置かれた時、私達は主なる神が遠くにおられるかのように感じることがある。「悪事を働く者、不法を働く者」(4節)から命を狙われていた詩人もそのように感じていた(10節)。
 それ故、詩人は切なる思いで「神よ、わたしを遠く離れないでください。わたしの神よ、今すぐわたしをお助けください」(12節)と祈った。また「わたしの魂に敵対する者が/恥に落とされ、滅ぼされますように。わたしが災いに遭うことを求める者が/嘲りと辱めに包まれますように」(13節)と主なる神の裁きを求めた。
 その上で、詩人は「繰り返し」主なる神を「賛美し」た(14節)。また、主なる神の「恵みの御業」(15節、16節)を語り続けた。詩人の内には彼が「若いときから」主なる神が彼を「常に教えてくださ」ったことへの感謝があった。そして、その感謝の故に、彼は「今に至るまで」主なる神の「驚くべき御業を語り伝え」(17節)、主なる神のご栄光を表すことを求めてきた。詩人は、主なる神の「御救いを絶えることなく語」(15節)ることによって、聞く人々が主なる神の救いの御業を確信することを願った。

(2) 地の深い淵から再び引き上げて下さる主なる神(18~24節)

 詩人は「若いときから」(17節)主なる神が見守り、保護して下さることを人々に証ししてきた。人々に見捨てられ、主なる神に無視されることはまさに悲劇である。それ故、詩人は自分が「老いて白髪になっても/神よ、どうか捨て去らないでください。御腕の業を、力強い御業を/来るべき世代に語り伝えさせてください」(18節)と祈り求めた。
 詩人は、主なる神の「恵みの御業」(19節)を強調し、「神よ、誰があなたに並びえましょう」(19節)とほめたたえた。「すぐれた御業」(19節)とは、主なる神がご自分の選ばれた民をあらゆる危機から救われたことを指している。主なる神は詩人に対し「多くの災いと苦しみ」(20節)を与えた。しかし、そこから彼に「再び命を得させ」、彼を「地の深い淵から再び引き上げ」られた(20節)。そのことによって主なる神に対する詩人の信仰は、更に深まり、成熟へと向かった。
 詩人は苦難の中にあっても主なる神が必ず自分を「力づけ/すぐれて大いなるものとしてくださる」(21節)ことを確信していた。それ故、主なる神の「まことに感謝をささげ」(22節)、その「恵みの御業」を「絶えることなく」讃美した(24節)。
 主なる神は、「悪事を働く者、不法を働く者」(4節)を「恥と辱めに落とされ」(24節)るが、主なる神を仰いで苦難に打ち勝つ者を尊く見なされる。そして、神の国において主と共にある栄光の中へと導かれる。