Five Solas Ministry

主なる神の言葉である聖書を、あらゆる事柄に関する最高権威、人生における規範とし、イエス・キリストを主とする神の国(支配)の拡大と完成を願っています。

聖書研究 コリントの信徒への手紙一14章26~40節

聖書研究 コリントの信徒への手紙一14章26~40節(新共同訳 新約p.319)

[26節] 徳を高めるために

 パウロは礼拝で賜物を用いることについて、全て教会の徳を高めるためにすべきであると語る。礼拝では「詩編の歌をうたい、教え、啓示を語り、異言を語り、それを解釈する」ことが行われる。教会に豊かな賜物が与えられていても、むやみに使うのでは、徳を高める上で妨げとなるだけである。

[27~28節] 異言を語る時

 異言を語ることについて、パウロはより具体的な指針を与える。もし異言を語るのであれば、「二人かせいぜい三人が順番に語り、一人に解釈」(27節)させるべきである。そして、「解釈する者がいなければ、教会では黙っていて、自分自身と神に対して語」(28節)るべきである。

[33節後半~35節] 婦人達に対して

 パウロは、当時婦人達が異言や預言を語ることが、教会で少なからず問題を引き起こすことになっていると判断したようである。そこでパウロは、婦人達に、当時の教会の文化と律法(旧約聖書)の教えに基づいて、2つのことを勧めた。
 第一に、パウロは、「聖なる者たちのすべての教会」(33節)の慣習に倣って、「婦人たちは、教会では黙っていなさい」(34節)と教えた。恐らく聖霊の賜物を与えられた婦人達が、教会の秩序を乱すような振る舞いをしていたものと思われる。彼女達の発言と行動は時に度が過ぎ、不適切な状況で質問をしたり、ひそひそと話したり、他の男性達と論争までしたようである。女性も教会で祈ったり、預言をしてもよかったが(11章5節)、そうした行為が教会の秩序と平和を妨げる要因となった。「婦人たちには語ることが許されていません」(34節)は、一部の婦人達のそうした振る舞いの故に、教会でそのように定めていたものと理解することが出来る。これは健全な異言と預言まで禁じているのではない。
 第二に、パウロは「律法も言っているように、婦人たちは従う者でありなさい」(34節)と教えた。婦人達は創造の秩序に従って、夫に対して適切な態度をとるべきである。パウロは他の書簡でも夫に対する妻の服従について述べている(エフェソの信徒への手紙5章22節、コロサイの信徒への手紙3章18節)。服従は屈従とは違う。
 結論として、パウロは婦人達に「何か知りたいことがあったら、家で自分の夫に聞きなさい」(35節)と述べた。これは当時の教会の状況や文化を反映した言葉である。何かを学ぶために婦人達が教会で弁えなく質問や論争をすることは、当時不適切なことであった。それよりは家に帰ってから、自分の夫とそれについて話す方が良いとパウロは考えた。教会でそのような行動をするのは、婦人達にとって相応しくないことであった。