Five Solas Ministry

主なる神の言葉である聖書を、あらゆる事柄に関する最高権威、人生における規範とし、イエス・キリストを主とする神の国(支配)の拡大と完成を願っています。

聖書研究 詩編75編1~11節

聖書研究 詩編75編1~11節(新共同訳 旧約pp.910-911)

[3~6節] 主なる神の言葉

 ヘブライ語原文を見ると、この箇所が主なる神の言葉であることは明らかにされていない。しかし、動詞が1人称単数に変わっているので、話者が前節と違うことは確かである。それと共に文脈から、主なる神の言葉であることが分かる。
 3節で主なる神は、定められた「時」(מוֹעֵד [moed]、70人訳ではκαιρός [kairos])に必ず「公平な裁きを行う(אֶשְׁפֹּֽט [’eš-pōṭ.])」と告げられる。ハバクク書2章3節を思わせる本節が、どれほど終末論的な意味を内包しているかを究明するのは困難であるが、主なる神の裁きが公正であることを伝えているのは明らかである。
 4節では、主なる神が創造主であられることが審判者であられることの根拠として語られている。「地はそこに住むすべてのものと共に溶け去」る(נְֽמֹגִ֗ים [nə-mō-ḡîm,])が、主なる神は「自ら地の柱を固める」。
 5~6節は次のような交差対句構造になっている。
  A: 「驕るな」(5節前半)
   B: 「逆らう者」と角(5節後半)
   B’: 「お前たちの角」(6節前半)
  A’: 「胸を張って断言するな」(6節後半)
 これによって、主なる神の公正な裁きの対象が74編で神殿を破壊した悪者達の行為であること、主なる神が自ら裁きをなさることが明示されている。