Five Solas Ministry

主なる神の言葉である聖書を、あらゆる事柄に関する最高権威、人生における規範とし、イエス・キリストを主とする神の国(支配)の拡大と完成を願っています。

聖書研究 詩編77編11~21節

聖書研究 詩編77編11~21節(新共同訳 旧約pp.912-913)

(1) 主なる神の御業を想起する(11~16節)

 アサフは苦難が続くことと主なる神が沈黙されることによる苦悩と不安を克服する方法を示している。その方法とは、過去に主なる神が救って下さった御業を思い浮かべることである。「主の御業を思い続け」、主なる神が「なさった奇跡を思い続け」(12節)、主なる神の「働きをひとつひとつ口ずさみながら」、主なる神の「御業を思いめぐら」すことは(13節)、望みを新たにし、心を強くする良い方法である。
 アサフは主なる神が「御腕をもって御自分の民を」「贖われ」たこと(16節)、「諸国の民の中に御力を示され」(15節)たことを思い起こし、「あなたのようにすぐれた神はあるでしょうか」(14節)と主なる神を讃美する。主なる神は人々が全く予想出来ない方法で、そして想像出来ない驚くべき御力をもって御自分の民をエジプトから救い出された。エジプトをはじめ、いかなる勢力も主なる神の力を制止することは出来なかった。寧ろ主なる神の大いなる御力が諸国の民の中にはっきりと証明された。
 主なる神の御業を思い起こすことは、暗澹たる現実から神の民を奮い起こす。

(2) 主なる神の驚くべき御力(17~21節)

 アサフは、奇蹟的な救いの出来事において示された主なる神の驚くべき御力に注目する。そして、主なる神が葦の海を分け、神の民イスラエルを救い出された出来事を史的表現と詩的表現を織り混ぜて描写した。
 主なる神が御力を発揮されると、地軸は震え、海の「深淵」から水が湧き上がった(17節)。空では雨雲から水が降り注ぎ(18節)、「車のとどろきのよう」な雷鳴と共に、稲妻が「世界を照らし出し」た(19節)。そして、遂には海が分かれて道を作り、神の民が安全に渡った後、再び合わさってエジプトの軍隊を葬ってしまった(20節)。
 このように、この世のいかなるものも主なる神の救いの御業を阻止することは出来ない。主なる神の救いに対する記憶は、苦難によって心身が疲れきっていた神の民を奮い起こし、主なる神を讃美することへと導く。