Five Solas Ministry

主なる神の言葉である聖書を、あらゆる事柄に関する最高権威、人生における規範とし、イエス・キリストを主とする神の国(支配)の拡大と完成を願っています。

聖書研究 詩編78編56~72節

聖書研究 詩編78編56~72節(新共同訳 旧約p.916)

(1) イスラエルの背きに対する主なる神の怒り(56~64節)

 ヨシュア以後、士師の時代を経て祭司エリの時代まで、主なる神の契約の箱は「シロの聖所、人によって張られた幕屋」(60節)にあった。この間、イスラエルの民は主なる神との契約関係において大きく退歩し、混合宗教に陥って主なる神の命令を守らなかった(56節)。カナンの土着民の文化を踏襲し、「異教の祭壇」で生贄を捧げ、偶像を拝んだ(58節)。
 それに対し、主なる神は怒り、イスラエルの民を敵であるペリシテの手に渡された。彼らはペリシテとの戦争に負け、契約の箱を奪われた(61節)。イスラエルの多くの若者が戦死し(63節)、祭司エリの息子達も死んだ(64節)。
 アサフは士師の時代から王政の開始の直前までをイスラエルの背反と失敗の歴史と規定した。主なる神は、契約に不誠実なイスラエルの民とその偽善的な礼拝を拒否し、彼らに与えられた恵みを一時的に奪われた。

(2) ユダ族、シオンの山、ダビデに対する主なる神の選び(65~72節)

 士師の時代の後、イスラエルは王国時代に入る。主なる神はサウルとダビデを通してイスラエルの敵であるペリシテを裁かれた(65~66節)。
 その後、主なる神は、ベニヤミン族のサウルを廃し(67節)、代わりにユダ族からダビデを僕として選び、エルサレムを中心として新しい時代を開かれた(68~70節)。主なる神はダビデを「御自分の嗣業イスラエルを養う者」(71節)とし、また「シオンの山」を聖別し、そこに「御自分の聖所」を建てて臨在された(68~69節)。
 ダビデは、「無垢な心」と「英知に満ちた手」をもってイスラエルの民を導き(72節)、主なる神が元々意図されていた平和を漸く約束の地に実現させた。出エジプトで始まった神の民の救いがダビデの時代に成就したのである。そして、ダビデはその後到来する神の国の牧者であるイエス・キリストの徴でもある。