Five Solas

主なる神の言葉である聖書を、あらゆる事柄に関する最高権威、人生における規範とし、イエス・キリストを主とする神の国(支配)の拡大と完成を願っています。

聖書研究 詩編79編1~13節

聖書研究 詩編79編1~13節(新共同訳 旧約pp.916-917)

(1) アサフの訴え(1~4節)

 バビロンの侵攻によってユダ王国は滅亡し、エルサレムと神殿は崩壊し、人々は殺された。アサフは、神殿のきよさが損なわれ、エルサレムが「瓦礫の山」と化したこと(1節)、民が大規模に殺され、死体があちこちに転がり、「葬る者」もなく(3節)、「空の鳥の餌」、「地の獣らの餌」となっていること(2節)、生き残った人々が「近隣の民に辱められ/周囲の民に嘲られ、そしられて」(4節)いることを生々しく描写しながら、主なる神の憐れみを期待した。
 一方、アサフは、このような惨たらしい結果を引き起こしたバビロンの行動について、主なる神に「あなたの嗣業を襲い/あなたの聖なる神殿を汚し」(1節)たと述べ、攻撃された地と都と神殿と民が、他でもない主なる神の所有であることを強調している。そして、バビロンによる破壊と殺戮は主なる神に対する挑戦であると告発した。

(2) アサフの祈り(5~13節)

 アサフはイスラエルが受けた惨たらしい裁きには理由があることをよく知っていた。彼は、主なる神がイスラエルの罪に対して怒られたことを認める。
 その上で、アサフは「主よ、いつまで続くのでしょう。あなたは永久に憤っておられるのでしょうか。あなたの激情は火と燃え続けるのでしょうか」(5節)と訴えた。そして、主なる神に対し「どうか、わたしたちの昔の悪に御心を留めず/御憐れみを速やかに差し向けてください」(8節)、「御名のために、わたしたちを救い出し/わたしたちの罪をお赦しください」(9節)、「捕われ人の嘆きが御前に届きますように」(11節)と嘆願した。
 主なる神を「知ろうとしない異国の民」、主なる神の「御名を呼び求めない国々」は(6節)、イスラエルの民を虐殺し、「その住みかを荒廃させ」(7節)ながら、「彼らの神はどこにいる」(10節)と主なる神を侮辱した。それに対し、アサフは主なる神に「あなたの僕らの注ぎ出された血に対する報復を/異国の民の中で、わたしたちが/目の前に見ることができますように」(10節)、「あなたを辱めた彼らの辱めを/七倍にして返してください」(12節)と求めた。
 アサフは、主なる神がご自分の敵を徹底的に裁き、ご自分の民を救って下さることを信じていた。そして、「わたしたちはあなたの民/あなたに養われる羊の群れ。とこしえに、あなたに感謝をささげ/代々に、あなたの栄誉を語り伝えます」(13節)と決心している。