Five Solas Ministry

主なる神の言葉である聖書を、あらゆる事柄に関する最高権威、人生における規範とし、イエス・キリストを主とする神の国(支配)の拡大と完成を願っています。

Timothy Keller Counterfeit Gods

Timothy Keller Counterfeit Gods
【関心・疑問】

【論文名】
序章 偶像工場

【著者名】
Timothy Keller (廣橋 麻子訳)

【書名・(巻・号)・出版社・出版年・(版)】
Counterfeit Gods: The Empty Promises of Money, Sex, and Power, and the Only Hope that Matters, New York: Dutton, 2009 (『偽りの神々――かなわない夢と唯一の希望』東京: いのちのことば社, 2013年)

【本文の構成】
序章 偶像工場
第1章 あなたがほしいものすべて
第2章 愛こそすべて?
第3章 金銭はすべてを変える
第4章 成功への誘惑
第5章 権力と栄光
第6章 日常に隠された偶像
第7章 偽りの神々の終焉
終章 偶像交換
参考文献
謝辞

【内容の要約(ページ数)】

【引用したい文章(ページ数)】
魔法が解ける

 前述したように、悲しみと絶望には大きな違いがあります。絶望は耐えられないほどの悲しみと言えるでしょう。ほとんどの場合、その二つの違いは、偶像礼拝にあります。ある韓国人の投資家が三億七千万ドルの損害を出して自殺しました。「韓国株式市場の市場指標が一千を切ったとき、彼は食べられなくなり、数日間で飲酒量が増え、ついには自ら命を絶ってしまった」と妻は警察に話しました。二〇〇八年から二〇〇九年にかけての経済不況のまっただ中で、その三年前にクリスチャンになったビルという男性からこんな話を聞きました。彼の究極的な安心感の土台が、経済的安定から神へと変化したというのです。「この経済崩壊が三年より前に起こっていたら、自分がその状況にどう直面できたか、いや、ちゃんと生きていけたかどうかさえわからない。今現在、正直に言えるのは、こんなに幸せだったことは、今までの人生の中でなかった、ということだけだ」(邦訳pp.23-24)

 私たちは、この安全な世界で、偶像に囲まれながら、現代の光り輝くその神々に心の信頼をよせて何とか生きていると考えています。しかし世界的な経済崩壊の中で、長年私たちが偶像として信頼してきたものもあちこちで音を立てて崩れ始めています。しかし、これはある意味すばらしいチャンスです。一言で言えば「魔法が解ける」のを経験しているようなものです。おとぎ話の世界で言えば、悪の魔術師の呪いが解けて、逃げるチャンスができたということです。世界屈指の大企業や、研究業績、あるいは偉人といった、私たちが希望を託し、将来を約束されていた(と私たちが考えていただけですが)ものの崩壊の中で、私たち一人一人の前にその逃げ道が開かれるときが来ます。逆に言えば、その道は社会全体に開かれることは滅多にありません。(邦訳p.24)

 絶望から抜け出し、前へと進む道は、私たちの心、文化に潜む偶像を見分けることから始まります。そしてそれだけでは十分ではありません。偽りの神々の破壊的な影響から逃れられる唯一の道は、本当の神に立ち戻る道です。今まさに生きている神、シナイ山モーセと十字架のイエスの双方に現れた唯一の支配者は、あなたが見つけさえすれば本当の意味であなたを満たすことができるのです。そして、たとえあなたが失敗したとしても、あなたを赦すことができる神なのです。(邦訳p.25)

【コメント】