Five Solas

主なる神の言葉である聖書を、あらゆる事柄に関する最高権威、人生における規範とし、イエス・キリストを主とする神の国(支配)の拡大と完成を願っています。

聖書研究 使徒言行録7章17~36節

聖書研究 使徒言行録7章17~36節(新共同訳 新約pp.225-226)

(1) モーセを準備された主なる神(17~29節)

 ステファノの説教ではモーセの話が最も多くの部分を占めている。このことからステファノの意図を垣間見ることが出来る。ユダヤ人は「偽証人を立てて」(13節)、ステファノが「あのナザレの人イエスは、この場所を破壊し、モーセが我々に伝えた慣習を変えるだろう」(14節)と語ったと訴えた。それに対し、ステファノは、モーセについて長く言及することによって、自分がモーセとその律法を否定する者ではなく、寧ろ尊敬して認める者であることを示した。
 主なる神は歴史と世界を支配しておられる。イエス・キリストのご降誕においてローマ皇帝アウグストゥスを用いられたように(ルカによる福音書2章1~7節)、主なる神は思いもよらない仕方でイスラエルを救う指導者モーセを準備された。エジプトの王宮での40年間は「フォラオの王女」の「子として育て」られ、「エジプト人のあらゆる教育を受け」ることが出来た期間(21~22節)、また「ミディアン地方に身を寄せ」(29節)た40年間は雌伏と忍耐の期間であった。
 主なる神は、イスラエルを救うために、そして最終的には全人類を救うために、永遠のご計画に従ってモーセを準備させた。主なる神は今も私達をご自分の僕として召し、準備させることを願っておられる。

(2) モーセを用いられた主なる神(30~36節)

 訓練と鍛錬の期間が終わった後、主なる神は「シナイ山に近い荒れ野において、柴の燃える炎の中」からモーセを召し、使命を与えられた(30節)。40年前、モーセは「兄弟であるイスラエルの子らを助けようと思い立」ったが、失敗と挫折を味わった(23~29節)。主なる神は、そのような彼を、イスラエルの「指導者また解放者として」立て、遣わされた(34~35節)。
 そして、主なる神は、モーセを用いて、出エジプトを成就された。また、「四十年の間、荒れ野でも、不思議な業としるしを行って人々を導」(36節)かれた。これは主なる神の恵みである。主なる神は人間のように制限を受ける方ではない。時間と空間を超えた方であり、奇しい御業を行われる。
 私達が自分の「履物を脱」(33節)いで、主なる神の召しに応える時、主なる神は私達を用いて下さる。