Five Solas

主なる神の言葉である聖書を、あらゆる事柄に関する最高権威、人生における規範とし、イエス・キリストを主とする神の国(支配)の拡大と完成を願っています。

聖書研究 使徒言行録8章1~13節

聖書研究 使徒言行録8章1~13節(新共同訳 新約pp.227-228)

(1) エルサレムの教会に対する迫害(1~3節)

 ステファノの殉教はエルサレムの教会に大きな苦難をもたらした。初めは民衆を恐れて、手荒なことをしなかったユダヤの最高法院が(4章21節、5章26節)、キリスト者への迫害を積極的に始めたからである(1節)。
 3節で「荒らす」と訳されているギリシア語(λυμαίνομαι [lumainomai])は、ライオンや豹のような猛獣が肉を引き裂く時に使われる表現で、サウロが教会を迫害する際にいかに殺意を漲らせていたかを示している。その結果、エルサレムキリスト者は「ユダヤサマリアの地方」に散らされた(1節)。
 だが、ステファノの殉教とサウロの迫害は、ユダヤだけでなく、サマリアにも福音が伝えられる契機となった。主なる神は、散らされた人達を通して、福音が諸地域に「告げ知ら」(4節)されるようにされた。
 教会は、心を一つにして集まると共に、福音を携えて散って行かなければならない。

(2) サマリアで福音が告げ知らされる(4~13節)

 当時サマリアは、長い間の偶像崇拝ユダヤ人との対立によって混乱した状況にあった。ユダヤ人は、サマリア人を異邦人と見なし、相手にもしないほどであった(ルカによる福音書10章30~37節、17章11~19節、ヨハネによる福音書4章4~42節)。
 フィリポはこのような状況の中で「サマリヤの町に下って、人々にキリストを宣べ伝えた」(5節)。すると、群衆は「こぞってその話に聞き入った」(6節)。また、フィリポが「汚れた霊」を追い出し、「多くの中風患者や足の不自由な人」を癒す奇蹟を行うと(7節)、「町の人々は大変喜んだ」(8節)。
 聖霊の御業はそこで止まらなかった。「魔術を使ってサマリアの人々を驚かせ、偉大な人物と自称していた」(9節)シモンという男までが、「フィリポが神の国イエス・キリストの名について福音を告げ知らせる」(12節)のを聞くと、「信じて洗礼を受け、いつもフィリポにつき従」(13節)う者となった。
 イエス・キリストの福音には一つの町を変えるほどの力がある。