Five Solas

主なる神の言葉である聖書を、あらゆる事柄に関する最高権威、人生における規範とし、イエス・キリストを主とする神の国(支配)の拡大と完成を願っています。

聖書研究 使徒言行録10章1~16節

聖書研究 使徒言行録10章1~16節(新共同訳 新約pp.231-232)

(1) コルネリウス、カイサリアで幻を見る(1~8節)

 コルネリウスは「『イタリア隊』と呼ばれる部隊の百人隊長」(1節)だったが、「信仰心あつく、一家そろって神を畏れ」(2節)ていた。彼の敬虔さは「絶えず神に祈っていた」(2節)という記述に表れている。
 また、コルネリウスは、情け深く、「民に多くの施しをし」(2節)た。彼は、律法の核心である「心を尽くし、精神を尽くし、力を尽くし、思いを尽くして」主なる神を愛すること、「隣人を自分のように愛」することをしっかりと実践していたと言える(申命記6章5節、レビ記19章18節、ルカによる福音書10章27節)。
 主なる神は、そのようなコルネリウスを喜ばれ、使徒ペトロを通して彼に大きな恵みを与えるため、天使を遣わされた(3~6節)。主なる神はご自分を畏れ、隣人を愛する者を御心に留めて下さる。

(2) ペトロ、ヤッファで幻を見る(9~16節)

 フィリポを通して福音がサマリアで告げ知らされ、サウロを異邦人の使徒として召し、ペトロを通して福音がヤッファに宣べ伝えられるようにされた主なる神の救いの御業は、ペトロとコルネリウスの出会いをもってクライマックスに到る。
 ユダヤ人であるペトロは、幼少の頃から律法を教えられ、ユダヤの慣習に従って生きてきた。そして、律法を守らない異邦人を汚れていると考えていた。
 それに対し、主はペトロの誤った考え方を変えるために不思議な幻を見せられた。それは「天が開き、大きな布のような入れ物が、四隅でつるされて、地上に下りて来る」(11節)というものであった。そして、主はペトロに、その中に入っていた「あらゆる獣、地を這うもの、空の鳥」(12節)を「屠って食べなさい」(13節)と命じられた。
 動物の中には律法が食べることを禁じていたものも含まれていたため(レビ記11章2~47節)、ペトロは「主よ、とんでもないことです。清くない物、汚れた物は何一つ食べたことがありません」(14節)と答え、幻の中から聞こえてきた主の命令を拒んだ。
 すると、主は「神が清めた物を、清くないなどと、あなたは言ってはならない」(15節)とペトロに告げ、清さや汚れの決定権はただ主にあることを宣言された。主なる神は、この幻を通して、ペトロに偏見を乗り越えることを迫り、福音がサマリアを越えて「地の果て」(1章8節)まで到るように働かれた。