Five Solas Ministry

主なる神の言葉である聖書を、あらゆる事柄に関する最高権威、人生における規範とし、イエス・キリストを主とする神の国(支配)の拡大と完成を願っています。

聖書研究 使徒言行録12章1~12節

聖書研究 使徒言行録12章1~12節(新共同訳 新約pp.236-237)

(1) ヤコブの殺害とペトロの投獄(1~5節)

ヘロデ王」(ヘロデ・アグリッパ1世)が教会に「迫害の手を伸ばし」(1節)始めた。ヘロデは教会を迫害することによってユダヤ人の歓心を買い、政治的安定を図ろうとした。ヘロデという王は新約聖書の中に何人か登場するが、イエス・キリストの誕生を知って幼児虐殺を命じたヘロデ1世にしても(マタイによる福音書2章16節)、捕縛されたイエス・キリストを侮辱したヘロデ・アンティパスにしても(ルカによる福音書23章11節)、イエス・キリストに敵対する人物として描かれている。
 ヘロデはまず使徒の一人であった「ヨハネの兄弟ヤコブを剣で殺した」(2節)。それが「ユダヤ人に喜ばれるのを見て、更にペトロをも捕らえ」(3節)た。彼はペトロをすぐに処刑したかったが、「除酵祭の時期であった」(3節)ため、「過越祭の後で民衆の前に引き出」して、処刑しようとペトロを「牢に入れ」た(4節)。
 エルサレムの教会は一度に2人の指導者を失うという大きな危機に直面した。この危機の中で教会は「牢に入れられ」たペトロのために「熱心な祈り」を「神にささげ」た(5節)。その祈りはペトロが牢から出てくる時まで続けられた(12節)。
 主なる神に熱心に祈り求める時、私達は主なる神の御業を期待することが出来る。

(2) ペトロ、牢から救い出される(6~12節)

 ヘロデは牢に入れられたペトロを徹底的に監視した。以前使徒達が牢に入れられた時、「主の天使」が「外に連れ出し」た話を聞いていたからだろう(5章19節)。ペトロは「二本の鎖でつながれ、二人の兵士の間」に挟まれた。また、「番兵たち」が「戸口で牢を見張っ」た(6節)。これだけすればペトロは決して逃げ出すことが出来ないとヘロデは考えたに違いない。
 しかし、主なる神はヘロデの入念さを嘲笑うかのように「主の天使」を送り、いとも簡単にペトロを助け出した。頑丈な「鎖」は「彼の手から外れ落ち」(7節)、「第一、第二の衛兵所」も通過することが出来、堅固な「門」も「ひとりでに開いた」(10節)。
 この世のいかなる力によっても主なる神の働きを妨害することは決して出来ない。