Five Solas Ministry

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Ludwig von Mises Economic Policy 1

Ludwig von Mises Economic Policy 1
【関心・疑問】

【論文名】
第一講 市場経済の成果

【著者名】
Ludwig von Mises (村田 稔雄訳)

【書名・(巻・号)・出版社・出版年・(版)】
Economic Policy: Thoughts for Today and Tomorrow, South Bend, Ind.: Regnery/Gateway, 1979
(『自由への決断――今日と明日を思索するミーゼスの経済学』東京: 広文社, 1980年, pp.13-32)

【本文の構成】
推薦のことば(山本 勝市)
まえがき
第一講 市場経済の成果
 大量生産の発端
 競争の自由
 資本主義による世界の変化
 資本主義はなぜ嫌われたか
 貿易による生活水準の向上
 資本主義下の生活水準
 資本主義に対する誤解
 資本による雇用の拡大
 「窮乏化」の理論
 正しい経済政策の必要性
第二講 計画による混乱
第三講 介入政策の失敗
第四講 インフレーションの誘惑
第五講 世界を変える海外投資
第六講 自由への決断
訳者あとがき

【内容の要約(ページ数)】

【引用したい文章(ページ数)】
 もちろん、われわれからみれば労働者の生活水準はきわめて低く、初期の資本主義の下での生活状態はまったくショッキングなものでしたが、新しく発達した資本主義的工業が労働者をひどい目に会わしたからではありません。工場で働くために雇われた労働者は、すでに人間以下といってよい生活水準で暮していたのです。(邦訳p.20)

 工場が婦人や児童を雇い入れたという有名な昔話は何百回となく語られていますが、工場で働く前の婦人や児童たちが満足な生活状態にあったというのは、歴史上最大の嘘の一つです。工場で働いていた母親たちには何も料理するものがありませんでした。自分の家や台所から工場へ働きに出たのではありません。自分の台所がなかったので工場へ行ったのです。台所があってもそこで料理する食物がありませんでした。そして子供たちは快適な子供部屋から来たのではなく、飢えのため死にかけていました。また初期資本主義のいわゆる言語に絶した悲惨さに関する話はすべて、統計一つで反論できます。英国の資本主義が発達した丁度その時代に、一七六〇年から一八三〇年にかけてイングランド産業革命と呼ばれている正にその時代に、イングランドの人口が倍増しました――すなわち、それ以前なら死んでいたはずの――無数の子供たちが生き残って成年男女となっていたという点です。(邦訳p.21)

貿易による生活水準の向上

 前資本主義時代の状態がきわめて不満足だったことは疑いありません。それを改善したのが資本主義企業でした。製品を輸出し、他国から食糧や原料を輸入して、直接間接に労働者の必要品を供給したのは、正しくそのような初期の工場だったのです。資本主義に関する初期の歴史家は繰り返し、繰り返し歴史を歪曲したといっても決して言い過ぎではありません。(邦訳p.21)

【コメント】