Five Solas Ministry

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Friedrich August Hayek The Road to Serfdom Five

Friedrich August Hayek The Road to Serfdom Five
【関心・疑問】

【論文名】
第五章 計画化と民主主義

【著者名】
Friedrich August Hayek (西山 千明訳)

【書名・(巻・号)・出版社・出版年・(版)】
Bruce Caldwell (ed.), The Road to Serfdom: Text and Documents, The Collected Works of Friedrich August Hayek; v. 2, Chicago: University of Chicago Press, 2007, Definitive ed., pp.100-111
 (『隷属への道』東京: 春秋社, 1992年, pp.69-89)

【本文の構成】
第一章 見捨てられた道
第二章 偉大なユートピア
第三章 個人主義と集産主義
第四章 計画の「不可避性」
第五章 計画化と民主主義
第六章 計画化と「法の支配」
第七章 経済統制と全体主義
第八章 誰が、誰を?
第九章 保障と自由
第十章 なぜ最悪の者が指導者となるのか
第十一章 真実の終わり
第十二章 ナチズムの基礎としての社会主義
第十三章 われわれの中の全体主義
第十四章 物質的条件と道徳的理想
第十五章 国際秩序の今後の展望

【内容の要約(ページ数)】

【引用したい文章(ページ数)】
民主主義は手段にすぎない

 われわれはここで民主主義を熱狂的な崇拝の対象にするつもりはない。われわれの世代は、民主主義についてあまりに多く語ったり考えたりするけれども、民主主義が奉仕する価値についてはほとんどその逆だ、ということはその通りかもしれない。アクトン卿が自由について言った正鵠を得た叙述は、民主主義にはあてはまらない。それは「自由はより高い政治目的のための手段ではない。自由はそれ自体、至高の政治目的である。自由が必要とされるのは、よい行政を実現するためではなく、市民社会、そして個人的生活が、至高の目標を追求していくことを保証するためである」というものである。民主主義は、本質的に手段であり、国内の平和と個人の自由を保証するための功利的な制度でしかない。民主主義は決してそれ自体、完全無欠でも確実なものでもない。そしてまた、これまでの歴史において、いくつかの民主主義体制のもとでよりも、独裁的な支配のもとでのほうが、しばしば文化的・精神的自由が実現されてきたということを忘れてはならない。また、きわめて同質的な、そして空論ばかり振り回す多数派の支配のもとでは、民主主義政府は最悪の独裁体制と同様に圧政的なものとなることは、少なくとも可能性としては考えられる。(p.110; 邦訳pp.87-88)

【コメント】