Five Solas Ministry

主なる神の言葉である聖書を、あらゆる事柄に関する最高権威、人生における規範とし、イエス・キリストを主とする神の国(支配)の拡大と完成を願っています。

Hayek, The Road to Serfdom, p.129 (西山訳『隷属への道』pp.121-122)

Bruce Caldwell (ed.), The Road to Serfdom: Text and Documents, The Collected Works of Friedrich August Hayek; v. 2, Chicago: University of Chicago Press, 2007, Definitive ed., p.129

(西山 千明訳『隷属への道』東京: 春秋社, 1992年, pp.121-122)

「計画当局の活動が、雇用条件を定めるだけにとどまり、その条件を操作することによって雇用者数の調整を試みるだけだとしても、状況にさして違いはない。前もって報酬を定めるということは、具体的に人々の参入を禁止するのとほとんど同じくらいに、職業参入への障害をつくることになる。取り立てて見目よくないのに売り子嬢になりたいと思っている女性でも、頑健でなければ勤まらない職業に進みたいと思っている病弱な青年でも、また、もっと広い意味で能力や適性に明らかに欠ける人の場合でも、競争社会では必ずしもその職から排除されてしまうわけではない。もしそういう人が、その仕事をきわめて価値があると思っているのなら、低賃金という金銭的犠牲を覚悟でその職に就いてみることは十分できるし、やがて隠れていた才能が発揮され活躍するようになることもあるだろう。だが、計画当局が全職種の報酬を決定し、希望者からの選抜が客観的試験で決められる時、こういった人々の仕事への思い入れは、ほとんど問題にされなくなるだろう。また、標準とは異なる資格の保持者や、変わった性格を持っている人が、その特質が特殊な職に向いているために特別な雇用条件の職に就ける、というようなことも、そこでは不可能になるだろう。さらに、不規則な労働時間を好む者や、普通の生活より、少なく頼りない収入でも気楽な風来坊として生きていきたい者には、どういう選択肢も存在しなくなってしまうだろう」