Five Solas

主なる神の言葉である聖書を、あらゆる事柄に関する最高権威、人生における規範とし、イエス・キリストを主とする神の国(支配)の拡大と完成を願っています。

Hayek, The Road to Serfdom, pp.221-222 (西山訳『隷属への道』p.301)

Bruce Caldwell (ed.), The Road to Serfdom: Text and Documents, The Collected Works of Friedrich August Hayek; v. 2, Chicago: University of Chicago Press, 2007, Definitive ed., pp.221-222

(西山 千明訳『隷属への道』東京: 春秋社, 1992年, p.301)

イデオロギーの戦争で成功を収めて、敵国の高貴な市民たちをわれわれの味方とすることができるようになるためには、英国が過去においてその確立と維持のために戦い抜いてきた、伝統的な価値観に対するわれわれ自身の信念を、何よりもまず回復しておかなければならない。そして、敵が攻撃してきても、これらの理念をびくともせず守り抜いていく、道徳的勇気を持たなければならない。そうしたことをいっさいなさずに、しおらしげな弁解を繰り返したり、われわれも急速に自己改善してきていると請け合ったり、英国の伝統的な価値観と新しい全体主義的な理念との間で、なんらかの譲歩ができないか探求中だと説明してみたりしたところで、誰からも信頼されず、誰の支持をも勝ち取ることはできない。重要なのは、英国がその諸社会制度において達成してきた、最近における改善の成果ではない。そもそもそうした改善は、自由主義体制と全体主義体制という、二つの相反した人生観の間における基本的な相違に比較すれば、ほとんど取るに足りない重要性しか持っていない。そうではなくて、本当に重要なのは、英国を自由で高潔な国家とし、英国人たちを寛容の精神に満ち、自主独立の精神に溢れる人々としてきた、これまで述べた様々な伝統に対する、英国人たち自身による揺るぎない信念なのである」