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Friedrich August Hayek Socialism and War XI

Friedrich August Hayek Socialism and War XI
【関心・疑問】

【論文名】
XI 社会主義はなぜ反動的なのか

【著者名】
Friedrich August Hayek (尾近 裕幸訳)

【書名・(巻・号)・出版社・出版年・(版)】
Bruce Caldwell (ed.), Socialism and War: Essays, Documents, Reviews, The Collected Works of Friedrich August Hayek; 10, Chicago: University of Chicago Press, 1997
(『社会主義と戦争』ハイエク全集; 第2期第10巻, 東京: 春秋社, 2010年, pp.177-185)

【本文の構成】
第1部 「計画」はなぜ間違うのか
 I 知識人と社会主義
 II 計画、科学、および自由
 III 自由と経済体制
第2部 社会主義の「経済学的」欠陥
 IV 計画化の経済学
 V 無知への対処
 VI 社会主義計算論争とはなんだったのか――フィクションの2ページ
第3部 「戦争」の経済問題
 VII 価格による配分対配給制
 VIII 資本の節約――利子率の役割をめぐって
 IX 「大戦」に関連した文書
第4部 二つの「道徳」
 X 科学と社会主義
 XI 社会主義はなぜ反動的なのか
  1 はじめに
  2 新しい道徳
  3 疑念の始まり
  4 致命的な思いあがり
  5 現代社会の基礎
 XII 資本主義の道徳とはなにか

【内容の要約(ページ数)】

【引用したい文章(ページ数)】
2 新しい道徳

 文明の成長の基礎となったルールは、その大部分が、これらの原始的な本能を無視するようにわれわれに命じるものである。(邦訳p.178)

 見知った仲間たちと共通の目的を追求する場合にわれわれすべてが依然として感じる高揚感を求める代わりに、仲間たちとは共有していない自分だけの目的を達成しようと決意した最初の人びとは、たしかに伝統的なルールの侵害者であった。(邦訳p.178)

 こうした端的な説明に、読者はひどく驚くであろう。しかしそれは、われわれが今もなお、代々受け継いできた「自然な」感情によって無意識のうちに支配されているからである。……人びとが身につけなければならなかった抽象的なルール、彼らに生来の本能のいくつかを抑制することを命じるという新しい伝統を生みだしたルールは、西欧諸国の文明化の基礎となった。それらは、二、三千年をかけて、交換経済に加わった人びとが学習していったルールである。(邦訳p.179)

【コメント】