Five Solas Ministry

主なる神の言葉である聖書を、あらゆる事柄に関する最高権威、人生における規範とし、イエス・キリストを主とする神の国(支配)の拡大と完成を願っています。

聖書研究 使徒言行録15章30~41節

聖書研究 使徒言行録15章30~41節(新共同訳 新約p.244)

(1) アンティオキアの教会が取り戻した喜び(30~35節)

 使徒会議が聖霊の導きによって下した決定は、どのような結果を生んだだろうか。
 アンティオキアの教会は、ユダヤ主義者が「いろいろなことを言って」、「騒がせ動揺させた」(24節)ことで、暫くの間混乱の中にあった。しかし、使徒会議においてなされた「励ましに満ちた決定」を手紙で知ると、彼らは喜びを取り戻すことが出来た。
 また、「使徒たちと長老たち」(22節)が「選んで派遣し」(27節)たユダとシラスも、アンティオキアのキリスト者に大きな益を与えた。彼らは「預言する者」で、主なる神の言葉をもって「兄弟たちを励まし力づけ」(32節)、教会がイエス・キリストへの信仰にしっかりと立つように手助けした。
 このようにして、アンティオキアの教会は、大きな危機を克服し、喜びを取り戻した。そして、パウロバルナバと共に「主の言葉の福音を告げ知らせ」(35節)る働きに集中した。
 教会が聖書の言葉と聖霊の導きに従って、直面した危機を乗り越える時、神の国の働きに集中することが出来る。

(2) パウロバルナバとは別に宣教を開始する(36~41節)

 第2回宣教旅行は最初からパウロの計画通りにはならなかった。
 パウロの当初の計画は、第1回宣教旅行で「主の言葉を宣べ伝えたすべての町へもう一度行って兄弟たちを訪問し、どのようにしているかを見て来」(36節)るというものであった。
 ところが、その準備段階から問題が生じた。「マルコと呼ばれるヨハネ」を「連れて行」くかどうかをめぐって(37~38節)、パウロバルナバの「意見が激しく衝突し、彼らはついに別行動をとるようになっ」(39節)たのである。
 このような分裂を経験したら、宣教旅行それ自体を中止したとしても不思議ではない。しかし、パウロバルナバは、主の御心に従って夫々同労者を求め、「主の恵みにゆだねられて」宣教旅行に「出発した」(39~40節)。
 結果的に宣教チームが2つ出来た。その上、パウロは、主なる神の導きに従って、ヨーロッパに向かうことになった。主なる神の御心は人間の計画を遥かに超えている。主なる神は、対立や分裂といった人間の限界をも用いて、ご自分の御心を行われる方である。