Five Solas Ministry

主なる神の言葉である聖書を、あらゆる事柄に関する最高権威、人生における規範とし、イエス・キリストを主とする神の国(支配)の拡大と完成を願っています。

Strohm, Johannes Calvin (菊池訳『カルヴァン』pp.104-105)

Strohm, Johannes Calvin (菊池訳『カルヴァン』pp.104-105)
【関心・疑問】

【論文名】
10 教会規律の実践をめぐる争い(一五四三-五五年)

【著者名】
Christoph Strohm (菊地 純子訳)

【書名・(巻・号)・出版社・出版年・(版)】
Johannes Calvin: Leben und Werk des Reformators, C. H. Beck Wissen in der Beck’schen Reihe; 2469, München: C. H. Beck, 2009
(『カルヴァン――亡命者と生きた改革者』東京: 教文館, 2016年, pp.92-105)

【本文の構成】

1 「司教座教会の陰で」――子ども時代と青年時代
2 パリでの基礎過程の学び――スコラ学と教会の正統信仰
3 オルレアンとブルージュでの法律の学び――人文主義的法学への旅立ち
4 一五三二年のセネカ『寛容論』の註解書――人文主義の魅惑
5 「前触れなしの変化」――宗教改革へ向かう
6 『キリスト教綱要』(一五三六年版)――弁明と宗教改革綱領
7 「あのフランス人」――ジュネーヴでの最初の活動(一五三六-三八年)
8 「カルヴァンカルヴァンとなる」――シュトラスブルク(一五三八-四一年)
9 ジュネーヴ(一五四一-四二年)――教会規律の再編成
10 教会規律の実践をめぐる争い(一五四三-五五年)
11 教えの一致と教えの純粋さ――宗教改革の成果をめぐる闘争
12 先鋭化(一五五三-五四年)――信仰の問題に当局の権力?
13 強化と教派の形成、迫害と完成(一五五五-六四年)
14 宗教改革の仕事と世の中への影響
おわりに――力強い活動の根拠

【内容の要約(ページ数)】

【引用したい文章(ページ数)】
 カルヴァンはすべての戦いにあって、自分のやり方について実際に問い直したことはなかった。彼の意見に従えば、あまりにも臆病で妥協に満ちて主張してしまったとか、あまりにも激しく自制なく反応してしまった場合には、確かに自らを批判的に判断することはあった。しかし、消耗させられるが、取るべき道筋の正しさと必要性についての深い確信については、何も影響を与えなかった。この確信は、部分的には迫害の体験あるいは、宗教改革の危険についての理性的な評価に基づいていたと言えよう。カルヴァンは聖書の本文により生きており、ほとんど中断することなく講義で講解した。このようにして、彼は自分の道の意味をモーセイスラエルの民の旧約の物語の中に見出した。そこでは繰り返して、イスラエルの民の不平不満、過去への逆戻り、間違った道行きが、金の牛を回るダンスに至るまで書かれている。そして本文は繰り返して、モーセの問いかけを報じている。それは神からのモーセへの委託を見失わせることはなかった。カルヴァンはここに自分の一生の意味を見出し、決定的な、霊的で宗教的な支持を見出した。カルヴァンが道を行くときの妥協のなさは、旧約聖書の本文の影響史抜きに相応しい理解は不可能だ。(邦訳pp.104-105)

【コメント】