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Norman Barry Welfare Liberal Political Economy and Welfare

Norman Barry Welfare Liberal Political Economy and Welfare
【関心・疑問】

【論文名】
4 自由主義政治経済学と福祉

【著者名】
Norman Barry (斎藤 俊明, 法貴 良一, 高橋 和則, 川久保 文紀訳)

【書名・(巻・号)・出版社・出版年・(版)】
Welfare, Concepts in the Social Sciences, Buckingham: Open University Press, 1999, 2nd ed.
(『福祉――政治哲学からのアプローチ』京都: 昭和堂, 2004年, pp.68-94)

【本文の構成】
1 政治思想における福祉の観念
2 功利主義と福祉哲学の起源
3 反個人主義――最小国家から福祉国家
4 自由主義政治経済学と福祉
5 個人主義批判と福祉の倫理
6 正義・平等・福祉
7 福祉・福祉国家・政治
8 福祉――追記

【内容の要約(ページ数)】

【引用したい文章(ページ数)】
 現代の厚生経済学者たちが、古典的自由主義者の許容する範囲をこえて福祉領域における国家の活動を正当化してきたことは容易に見て取れる。それは、市場の失敗という名目をささやかな気休めとして、また、倫理についてさらなる議論を生じさせかねない、平等や社会正義といった分配基準を表立ってもちだすことなく、なされたのである。実際、現代の厚生経済学者たちは、個人主義と市場の配分メカニズムに対する支持から出発しながら、健康、教育、年金、住宅等々における多様な一連の措置によって、自由主義の本来の立脚点とはどうやら遠くへだたった、総合的福祉システムを生みだしている。この点において、彼らは、二〇世紀におけるエドウィン・チャドウィックの後継者とみなされよう。しかし、集産的福祉についての判断、すなわち全体としての社会にとっての判断が、複合社会にあって、多様性や共約不可能性を特徴とする、人びとの価値からどのようにして導きだされるのかは説明しがたい。さらに議論の的となるのは、そのような福祉の集散的供給が自由と両立するという主張である(それは何らかの他の倫理的根拠を有するかもしれないが)。(邦訳pp.87-88)

【コメント】