Five Solas Ministry

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Hayek, The Road to Serfdom, pp.98-99 (西山訳『隷属への道』pp.66-67)

Hayek, The Road to Serfdom, pp.98-99 (西山訳『隷属への道』pp.66-67)
【関心・疑問】

【論文名】
第四章 計画の「不可避性」

【著者名】
Friedrich August Hayek (西山 千明訳)

【書名・(巻・号)・出版社・出版年・(版)】
Bruce Caldwell (ed.), The Road to Serfdom: Text and Documents, The Collected Works of Friedrich August Hayek; v. 2, Chicago: University of Chicago Press, 2007, Definitive ed., pp.91-99
(『隷属への道』ハイエク全集; 第1期別巻, 東京: 春秋社, 2008年, 新装版, pp.51-68)

【本文の構成】
第一章 見捨てられた道
第二章 偉大なユートピア
第三章 個人主義と集産主義
第四章 計画の「不可避性」
第五章 計画化と民主主義
第六章 計画化と「法の支配」
第七章 経済統制と全体主義
第八章 誰が、誰を?
第九章 保障と自由
第十章 なぜ最悪の者が指導者となるのか
第十一章 真実の終わり
第十二章 ナチズムの基礎としての社会主義
第十三章 われわれの中の全体主義
第十四章 物質的条件と道徳的理想
第十五章 国際秩序の今後の展望

【内容の要約(ページ数)】

【引用したい文章(ページ数)】
 計画化社会ならば、自らの考えている切実な目標が重要なものとしてとりあげられるだろうという、専門家の幻想は、その「専門」という言葉が示すような特殊なものでなく、一般に広く見られる幻想である。人々は例外なしになんらかの偏った好みや特殊利益によって動かされているものであり、その意味で誰もが程度の差はあれ専門家なのだ。そして、誰もが、自分たちの価値観は単に個人的なものでなく、合理的な人々が自由に討論すれば、他の人々もその正しさを納得するだろう、と考えているのである。世間には、伝統的な風景の保存を求め、その美観をけがす産業の汚染を一掃したいと思っている田園愛好家もいれば、絵画的ではあるが不衛生な古い建物を一掃したいと思っている熱烈な健康主義者もいれば、国土を巨大な高速道路網でズタズタに切り裂きたいと思っているモータリストもいれば、専門化と機械化の徹底を求める効率狂信者もいれば、個性の発達のために独立した職人たちの保存を求める理想家もいる。そしてその誰もが、自分たちの目標は、計画化によってのみ完全に達成できることを知っており、それゆえに計画化を求めているのだ。しかし、これらの人々が強く要求している社会計画を実行に移せば、それぞれの目標があからさまに衝突しあうことになるだけだ。(pp.98-99; 邦訳pp.66-67)

【コメント】