Five Solas Ministry

主なる神の言葉である聖書を、あらゆる事柄に関する最高権威、人生における規範とし、イエス・キリストを主とする神の国(支配)の拡大と完成を願っています。

Hazlitt, Economics in One Lesson (村井訳『世界一シンプルな経済学』pp.225-226)

Henry Hazlitt, Economics in One Lesson, New York: Crown, 1979
(村井 章子訳『世界一シンプルな経済学』Nikkei BP Classics, 東京: 日経BP社 (発売 東京: 日経BP出版センター), 2010年, pp.225-226)

〈構成〉
第1部 講義編
 第1章 基本の一課
第2部 応用編
 第2章 割れた窓ガラス
 第3章 戦争は経済にとって有益か
 第4章 公共事業は税金である
 第5章 税金は生産意欲を喪失させる
 第6章 公的融資は生産を阻害する
 第7章 機械化は失業を増やすか
 第8章 非効率は雇用を増やすか
 第9章 動員解除と官僚の削減は失業を増やすか
 第10章 完全雇用神話
 第11章 関税で「保護」されるのは誰か
 第12章 なぜ輸出は好まれるのか
 第13章 農産物の価格支持政策
 第14章 X産業を救え
 第15章 価格メカニズムの働き
 第16章 政府による価格「安定」策
 第17章 政府による価格抑制策
 第18章 家賃統制の結末
 第19章 最低賃金法の結末
 第20章 労働組合に賃金水準は上げられるか
 第21章 「生産物を買い戻せる」賃金水準とは
 第22章 利益の役割
 第23章 インフレ幻想
 第24章 貯蓄に対する攻撃
 第25章 まとめの一課
第3部 再び講義編
 第26章 三〇年後の再講義

〈引用〉
 こういう指摘をすると、次のような答が返ってくることがある。「たいへん結構。餓死寸前の賃金でなければX産業がやっていけないのなら、最低賃金法によってこの産業そのものが消滅するのは大歓迎だ」。だがこの大胆な発言は、大事なことを見落としている。第一に、消費者はX産業の生産物がなくなって不自由する。第二に、X産業が消滅したら、そこで働いていた人は路頭に迷う。第三に、いくら賃金が低かろうとも、X産業で働いている人にとっては、他の選択肢に比べていちばんましだったはずだ。そうでなければ、労働者はとっくに別の産業に移っていただろう。したがって最低賃金法によってX産業が消滅したら、そこで働いていた人たちは、これまでより魅力のない職場に移らざるを得なくなる。そしてこの人たちが他の産業で職を求めるようになれば、そこでも賃金水準が下がる。したがって、最低賃金法が失業を増やすことは明らかである。