Five Solas Ministry

主なる神の言葉である聖書を、あらゆる事柄に関する最高権威、人生における規範とし、イエス・キリストを主とする神の国(支配)の拡大と完成を願っています。

Hayek, The Road to Serfdom, p.71 (西山訳『隷属への道』pp.14-15)

Hayek, The Road to Serfdom, p.71 (西山訳『隷属への道』pp.14-15)
【関心・疑問】

【論文名】
第一章 見捨てられた道

【著者名】
Friedrich August Hayek (西山 千明訳)

【書名・(巻・号)・出版社・出版年・(版)】
Bruce Caldwell (ed.), The Road to Serfdom: Text and Documents, The Collected Works of Friedrich August Hayek; v. 2, Chicago: University of Chicago Press, 2007, Definitive ed., pp.65-75
(『隷属への道』ハイエク全集; 第1期別巻, 東京: 春秋社, 2008年, 新装版, pp.3-22)

【本文の構成】
第一章 見捨てられた道
第二章 偉大なユートピア
第三章 個人主義と集産主義
第四章 計画の「不可避性」
第五章 計画化と民主主義
第六章 計画化と「法の支配」
第七章 経済統制と全体主義
第八章 誰が、誰を?
第九章 保障と自由
第十章 なぜ最悪の者が指導者となるのか
第十一章 真実の終わり
第十二章 ナチズムの基礎としての社会主義
第十三章 われわれの中の全体主義
第十四章 物質的条件と道徳的理想
第十五章 国際秩序の今後の展望

【内容の要約(ページ数)】

【引用したい文章(ページ数)】
 自由主義の基本原理には、自由主義は固定した教義であるとする考え方は、まったく含まれていない。またこの原理に、一度決めてしまえばもう変える必要のない厳密な理論的原則があるわけでもない。ここで最も基本となる原理は、われわれの活動を秩序づけるためには、社会それ自体が持っている自生的な力を最大限に活用すべきだということ、そして強制は最小限に抑えるべきだということであり、この原理は、実際の適用に際してはほとんど無限のやり方がある。これを具体的に言えば、競争ができるだけ効率よく働くシステムを慎重に作っていくことと、現に存在している慣習的制度をあるがまま受動的に受け入れていくこととの間には、非常な隔たりがある。その意味で、大まかな経験的ルール、とりわけ「自由放任(レッセ・フェール)」の原則に凝り固まった自由主義者の融通のきかない主張ほど、自由主義にとって害をなしたものはない。もっとも、完璧な不介入を主張する彼らの意見は、ある意味では必要で避けがたいものだったかもしれない。政治の介入によって得られる特殊な利益は、ある者にとっては短期的に明確な形で現われるが、実は間接的ではっきりとはわからない多くの弊害を一般にもたらすものである。そういう特殊利益を餌にして政治の介入を主張する勢力に対しては、「自由放任」といった断固とした規則を主張する以外に、有効な対応策はなかったかもしれない。さらにいえば、経済的自由を擁護する考え方が、あまりにも確固とした疑う余地のない原理として人々の間で支持されていた間は、それを例外なく適用できるひとつのルールとして、「自由放任」の原理を掲げることは止むに止まれぬ魅力があったのかもしれない。(p.71; 邦訳pp.14-15)

【コメント】