Five Solas

主なる神の言葉である聖書を、あらゆる事柄に関する最高権威、人生における規範とし、イエス・キリストを主とする神の国(支配)の拡大と完成を願っています。

聖書研究 使徒言行録23章23~35節

聖書研究 使徒言行録23章23~35節(新共同訳 新約pp.261-262)

【概要】
 千人隊長は、パウロを無事にカイサリアに送り届けるために、夜のうちに彼を乗せる馬と護衛する兵士470人を準備させた。また、総督フェリクスに事の経緯を説明する手紙を書いた。パウロがカイサリアに着いて総督の所へ行くと、総督は告発する者が来るまでヘロデの官邸に彼を留置しておくよう命じた。

【歴史的背景】

【釈義】

【黙想】
(1) パウロを総督フェリクスのもとに護送する準備(23~24節)

 主なる神はご自分の民を責任をもって守って下さる。千人隊長は、ローマ市民であるパウロを、ユダヤ人から保護するためにカイサリアに送ることにした(24節)。ローマ市民に対する裁判権を持った総督フェリクスがそこにいたからである。パウロを安全に護送するために動員された兵士の数は全部で470人であった(23節)。千人隊長が率いる兵力の半分近くを投入したのである。実際には、ローマ帝国の立場からすると、パウロはさほど重要な人物ではなかったが、主なる神の目にはパウロ尊い存在であった。主なる神は、あらゆるものを動員してご自分の民を保護し、地の果てまで福音を宣べ伝える使命を遂げられるよう助けて下さる。

(2) カイサリアに着いた手紙とパウロ(25~35節)

 観点によってその人に対する接し方が変わる。ユダヤ人から見ると、福音を伝えるパウロは消し去るべき存在であった。しかし、ローマの将校であった千人隊長から見ると、パウロは「死刑や投獄に相当する」(29節)罪のない「ローマ帝国の市民権を持つ者」(27節)で、保護すべき対象であった。そのため、千人隊長はパウロを総督フェリクスのもとに送り(30節)、彼を擁護する内容の手紙を書いた(25節)。キリスト者は、利己的な思いではなく、主なる神の観点で人を見るようにしなければならない。一方、パウロは、夜中にローマ軍の堅固な護衛のもと、暗殺者に脅かされるエルサレムを離れ(31節)、無事にカイサリアに着いた(33節)。総督は、パウロが自分の管轄区域の「キリキア州の出身」(34節)であることを確かめ、彼を「告発する者たちが到着」(35節)するまで正式な裁判を延期した。主なる神は使命の道を安全に守って下さる方である。

【適用】
1. 主なる神はパウロをどのように保護されたか。これまでの主なる神の助けの御手について振り返り、今置かれている状況を神にお伝えしよう。

2. 千人隊長は総督フェリクスにパウロについてどのように報告したか。私達を苦しめる人を主なる神の観点で見るには、どうしたらよいだろうか。

祈り
「あの人さえいなければ」と思って、人を憎んでいた私を赦して下さい。伝道者として歩もうとする時、多くの妨げがありますが、私を使命の道に安全に導くために、人や状況を用いて守って下さる主なる神の御業を信仰の目で見分け、感謝しながら歩み続けることが出来ますように。