Five Solas Ministry

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Hayek, The Road to Serfdom, p.72 (西山訳『隷属への道』pp.16-17)

Hayek, The Road to Serfdom, p.72 (西山訳『隷属への道』pp.16-17)
【関心・疑問】

【論文名】
第一章 見捨てられた道

【著者名】
Friedrich August Hayek (西山 千明訳)

【書名・(巻・号)・出版社・出版年・(版)】
Bruce Caldwell (ed.), The Road to Serfdom: Text and Documents, The Collected Works of Friedrich August Hayek; v. 2, Chicago: University of Chicago Press, 2007, Definitive ed., pp.65-75
(『隷属への道』ハイエク全集; 第1期別巻, 東京: 春秋社, 2008年, 新装版, pp.3-22)

【本文の構成】
第一章 見捨てられた道
第二章 偉大なユートピア
第三章 個人主義と集産主義
第四章 計画の「不可避性」
第五章 計画化と民主主義
第六章 計画化と「法の支配」
第七章 経済統制と全体主義
第八章 誰が、誰を?
第九章 保障と自由
第十章 なぜ最悪の者が指導者となるのか
第十一章 真実の終わり
第十二章 ナチズムの基礎としての社会主義
第十三章 われわれの中の全体主義
第十四章 物質的条件と道徳的理想
第十五章 国際秩序の今後の展望

【内容の要約(ページ数)】

【引用したい文章(ページ数)】
 ところが、(政府を通じる)いわゆる「積極的(active)」な活動の展開について自由主義は本質的にきわめて緩慢だったし、自由主義のよさを証明するようなものを示すにしても、はっきりと目にわかるのは、自由によって生じる富のゆっくりとした増大くらいのものだった。そして他方では、自由主義の進歩を脅かすあの(政府を通じる)利益誘導主義者たちによる耳ざわりのいい提案と、常に闘い続けねばならなかった。こうして、自由主義は、「消極的」信条というレッテルを貼られることになった。というのも、自由主義は特定の個人に対しては、すべての人々に広く与えられる経済的発展の分け前以上のものを、ほとんど何も提供することができなかったからである。しかも、このような自由主義のおかげによる広範な経済的発展は、時代が経っていくにつれてますます当然なことと見なされるようになり、それが自由に基づく政策の結果であると判別する能力を、人々はいっそう失っていったからでもあった。言ってみれば、自由主義の成功こそが、逆に自由主義の衰退の原因となったのだ。というのも、自由主義のおかげで経済的繁栄を手に入れた人々は、逆にそのため、まだ存在している不運や災害といったものにますます耐えられなくなり、それらは早急に解決可能だし、解決しなければならないと思うようになったからである。(p.72; 邦訳pp.16-17)

【コメント】