Five Solas Ministry

主なる神の言葉である聖書を、あらゆる事柄に関する最高権威、人生における規範とし、イエス・キリストを主とする神の国(支配)の拡大と完成を願っています。

聖書研究 使徒言行録24章1~9節

聖書研究 使徒言行録24章1~9節(新共同訳 新約p.262)

【概要】
 大祭司アナニアが長老数名や弁護士テルティロと共にパウロを告発した。テルティロは、パウロが「世界中のユダヤ人の間に騒動を引き起こしている者」で、「『ナザレ人の分派』の主謀者」であると言った。そして、「神殿さえも汚そうとし」たパウロを逮捕したので、彼について調べて欲しいと求めると、他のユダヤ人もテルティロの告発に同調した。

【歴史的背景】

【釈義】

【黙想】
(1) パウロ、フェリクスの前で訴えられる(1~4節)

 偽りを語る舌は、真理を憎み、諂う口は滅びを招く(箴言26章28節)。ユダヤ人の指導者が雇った弁護士テルティロは、パウロを訴える前に、まず「閣下のお陰で、私どもは十分に平和を享受しております」(2節)と総督フェリクスに諂った。実際には、フェリクスはユダヤ人を厳しく扱う悪い指導者であった。にもかかわらず、テルティロが、総督が良い統治者であるかのように媚びを売ったのは、総督の機嫌をとって味方につけ、パウロを殺そうとする自分達の目的を果たすためであった。キリスト者は、世の権力者に諂い、自分が願うものを得ようとしてはならない。主なる神の統治を受ける民として、主なる神が与えて下さる恵みによって生きると信仰告白をし、真理と正義の側に立たなければならない。

(2) パウロを陥れようとする計略(5~9節)

 悪しき勢力は福音が広がっていくのを妨げようとする。テルティロは、パウロが社会にとって脅威であることを強調するために、刺激的な表現を用いてパウロを訴えた。福音は「疫病」(5節)のように感染力が強く、どんどん広がっていくが、人を生かすものであるということを、テルティロは知らなかった。パウロは「『ナザレ人の分派』の主謀者」(5節)ではなく、真の救いの道であるイエス・キリストを伝える主なる神の僕であった。テルティロは、最後に、告発者がパウロを殺そうとする決定的な理由、つまり「神殿さえも汚そうとし」(6節)たという偽りの罪状を述べた。このように世がいかに福音伝道者を計略に嵌めて消そうとしても、福音の生命力は決して遮ることが出来ない。

【適用】
1. テルティロは総督フェリクスにどのような意図でどのようなことを言ったか。願う結果を得ようとして諂ったことはないか、振り返ってみよう。

2. テルティロはパウロをどのように訴えたか。中傷などによって福音伝道を弱めようとする勢力に対し、どのように祈るべきか。

祈り
 自分の目的を達成するために人に諂い、陰謀を企てるこの世で、真実を曲げない者となれますように。どんな侮辱や苦しみを受けても、福音伝道の先頭に立ったパウロのように、どこででもイエス・キリストの命の福音を広めるキリスト者になれますように。