Five Solas Ministry

主なる神の言葉である聖書を、あらゆる事柄に関する最高権威、人生における規範とし、イエス・キリストを主とする神の国(支配)の拡大と完成を願っています。

Hayek, The Fatal Conceit, p.68 (渡辺訳『致命的な思いあがり』pp.129-130)

Hayek, The Fatal Conceit, p.68 (渡辺訳『致命的な思いあがり』pp.129-130)
【関心・疑問】

【論文名】
第5章 致命的な思いあがり

【著者名】
Friedrich August Hayek (渡辺 幹雄訳)

【書名・(巻・号)・出版社・出版年・(版)】
W. W. Bartley III (ed.), The Fatal Conceit: The Errors of Socialism, The Collected Works of Friedrich August Hayek; v. 1, London: Routledge, 1988, pp.66-88
(『致命的な思いあがり』ハイエク全集; 第2期第1巻, 東京: 春秋社, 2009年, pp.97-131)

【本文の構成】
序論 社会主義は間違いだったのか?
第1章 本能と理性のあいだ
第2章 自由、所有、そして正義の起源
第3章 市場の進化――交易と文明
第4章 本能と理性の反逆
第5章 致命的な思いあがり
第6章 交易と貨幣の神秘的な世界
第7章 われわれの毒された言語
第8章 拡張した秩序と人口増加
第9章 宗教、伝統の守護者
補遺A 「自然的」対「人工的」
補遺B 人間の相互作用の諸問題の複雑さ
補遺C 時間、構造の発生と複製
補遺D 疎外、落伍者、寄生者の要求
補遺E 遊戯、ルールの学校
補遺F 人口の経済学・人類学についての覚えがき
補遺G 迷信、伝統の保存

【内容の要約(ページ数)】

【引用したい文章(ページ数)】
(1) いま私が論じたことが科学にもあてはまるということは、科学哲学内部での最近の進展や論争に通暁していない人にとってはなじみがないかもしれない。しかし実際、現在の科学法則は設計主義的方法論者たちの要求するようには正当化されず、また正当化できないことは事実であるばかりか、最終的には、現在の科学的推測の多くが真ではないことをわれわれが知るようになると想定する理由のあることも、また事実なのである。そればかりか、以前に信じていたのよりも成功的な案内役であるどんな構想も、大きな進歩とはいえ、実質的にはこれまでのものと同じく間違いであるかもしれないのだ。カール・ポパーからすでに学んだように(Popper, 1934/59)、目標は可及的速やかに連続して過ちを犯すことであるほかないのである。一方、もしも真であることを証明できない現在のすべての推測を破棄すべきであるとすれば、われわれは早晩おのれの本能だけを信ずる未開人のレベルに逆戻りするであろう。しかしこれこそ、デカルト的合理主義から現代の実証主義にいたるまでの、すべての科学主義が推奨してきたことなのである。(p.68; 邦訳pp.129-130)

【コメント】