Five Solas Ministry

主なる神の言葉である聖書を、あらゆる事柄に関する最高権威、人生における規範とし、イエス・キリストを主とする神の国(支配)の拡大と完成を願っています。

聖書研究 使徒言行録25章13~27節

聖書研究 使徒言行録25章13~27節(新共同訳 新約pp.264-265)

【概要】
 総督フェストゥスがカイサリアに来たアグリッパ王にパウロの件を伝えると、王はパウロの話を聞きたがったので、パウロを王の前に連れて来た。総督は王に、パウロは「死罪に相当するようなことは何もしていない」けれども、彼自身が皇帝に上訴したことを告げた。その上で、罪状なしに彼を送ることは出来ないので、パウロの取り調べをして欲しいとアグリッパ王に願った。

【歴史的背景】

【釈義】

【黙想】
(1) フェストゥスの企み(13~22節)

 この世には、公義を忌み嫌い、正しいことを曲げる指導者がいる。総督フェストゥスがユダヤの王アグリッパにパウロの裁判について詳しく報告したのは(14~21節)、頭の痛い問題を押しつけようという下心があったからだろう。フェストゥスは、ユダヤ人達がパウロを訴えた理由は「彼ら自身の宗教に関すること」(19節)で、パウロがローマ法を破ったわけではないことが分かった。にもかかわらず、パウロを釈放せず、公義を行わなかった。フェストゥスがパウロに「エルサレムへ行き、そこでこれらの件に関して裁判を受けたくはないか」(20節)と尋ねたのは、ユダヤ人達を意識したためである(2~3節)。キリスト者は、フェストゥスのように自分の利益のために責任を回避しようとせず、いかなる時も公義を行わなければならない。

(2) パウロ、アグリッパ王の前に引き出される(23~27節)

 主なる神は、私達一人一人の人生と、共同体で成し遂げられることに介入される。フェストゥスがパウロを取り調べた結果、ユダヤ人達が訴えたような「死罪に相当する」罪はパウロには見つからなかった(24~25節)。しかし、パウロローマ皇帝に上訴したので、総督は皇帝に「書き送る」「罪状」を見つけるため、ユダヤ人についてよく知っているアグリッパ王や「千人隊長たちや町のおもだった人々」(23節)の前にパウロを「引き出し」た(26~27節)。この尋問はパウロを通して彼らにも福音を伝えようとされる主なる神の御心の中で起こったことである。フェストゥスはパウロを皇帝のもとに送ることを「決定し」(25節)たと述べているが、これもまたローマに福音を広めようとする主なる神の摂理の中でなされた決定である。主なる神は為政者の自己中心的な動機をも用いて福音を広められる。

【適用】
1. フェストゥスがアグリッパ王にパウロの裁判の問題を相談した意図は何か。指導者が責任を回避せず、公義を行うように祈ろう。

2. フェストゥスがアグリッパ王の前でパウロを尋問した真の理由は何か。主なる神の摂理を見分けられる洞察力を求めて祈ろう。

祈り
 御言葉によって示され、私がどうするべきかを知りながらも、人の目を気にして決断出来ませんでした。このような私を憐れみ、義を行う勇気を与えて下さい。また、この世の法廷で、富と力のある人の側に立つ不正な判決が下されないように介入して下さい。