Five Solas Ministry

主なる神の言葉である聖書を、あらゆる事柄に関する最高権威、人生における規範とし、イエス・キリストを主とする神の国(支配)の拡大と完成を願っています。

森『宗教からよむ「アメリカ」』p.44

森 孝一『宗教からよむ「アメリカ」』講談社選書メチエ; 70, 東京: 講談社, 1996年, p.44

〈構成〉
第一章 アメリカの「見えざる国教」
第二章 セクト的宗教と「見えざる国教」
第三章 アメリカのファンダメンタリズム
第四章 「アメリカの夢」の行方

〈引用〉
神権政治」をめざす

 ニューイングランドにやってきたピューリタンも、やはり国教制度を否定しようとはしなかった。
 たとえば、ニューイングランド最大の植民地であった「マサチューセッツ湾植民地」においては、ピューリタン的信仰による社会形成がめざされた。マサチューセッツ湾植民地のピューリタンたちは、「不服従派」のピューリタンであったので、マサチューセッツ湾植民地の教会と社会を、本国であるイギリスの模範とすることによって、英国国教会を変革することを期待した人びとであった。
 彼らが理想としたのは、カルヴァンジュネーヴの国教制度であり、正しい信仰を持った「聖徒」(saints)によって形成される、教会と社会が一体となったような神聖な社会の建設であった。