Five Solas

主なる神の言葉である聖書を、あらゆる事柄に関する最高権威、人生における規範とし、イエス・キリストを主とする神の国(支配)の拡大と完成を願っています。

渡辺『科学者とキリスト教』p.155

渡辺 正雄『科学者とキリスト教――ガリレイから現代まで』ブルーバックス; B-686, 東京: 講談社, 1987年, p.155

〈引用〉
 そこで、マートンの説とその後の議論とを踏まえてプロテスタンティズムと近代科学の関係をまとめてみると、次のようにいえるのではあるまいか。
 第一に、初期プロテスタントの精神と科学的態度との一致ということがあげられよう。すなわち、伝統的なカトリック教会の権威と指導に依存しないで、自分で『聖書』を学び、自分の宗教的体験として宗教的真理を見出すべきであるとする初期プロテスタントの精神は、そのまま、古代の哲学者や中世のスコラ学者の教えを退けて、自分で自然を研究し、自分の経験を通して科学的真理を探求すべきであるとする初期近代科学者の精神に通じるものがあったのであって、初期プロテスタントの精神と近代科学の研究態度との間に強い同一性があったと、といえるのである。