Five Solas Ministry

主なる神の言葉である聖書を、あらゆる事柄に関する最高権威、人生における規範とし、イエス・キリストを主とする神の国(支配)の拡大と完成を願っています。

渡辺『科学者とキリスト教』p.157

渡辺 正雄『科学者とキリスト教――ガリレイから現代まで』ブルーバックス; B-686, 東京: 講談社, 1987年, p.157

〈引用〉
 第二には、いくつかの点で、宗教的な目的を達成するための有効な方法として科学が重要視されたことである。この傾向はカルヴィニスト、ことにイギリスとアメリカのピューリタンの間でとくに著しいものがあった。「善きわざ」に励んだ彼らにとって、
(1) 自然を研究して、被造物に現われた神の栄光を明らかにすることは、『聖書』を学ぶとほとんど同等に意義深いことであった。
(2) 科学を、人間の福祉の増進のために活用することは、宗教的にもきわめて優れた行為であった。
(3) 理性的・科学的訓練は、子弟を教育する上で欠くことのできない宗教教育的要素であると考えられて、教育において科学がきわめて重要視された。
 これらはすべて、これまでに述べてきたフランシス・ベイコンの学問革新論、それに触発されて生まれたロンドン王立協会とそこで活動した科学者たち、また新大陸アメリカにおけるピューリタンたちの科学に対する態度などに、はっきり認められることがらである。そして、先に紹介したように、この時代に科学的活動をした人々についてのマートンの統計的調査の結果にもそれが現われているのであるから、一七世紀のプロテスタンティズムが近代科学を推進する上で積極的な役割を担ったということは、歴史上の明らかな事実と認めてよいと思われるのである。