Five Solas Ministry

主なる神の言葉である聖書を、あらゆる事柄に関する最高権威、人生における規範とし、イエス・キリストを主とする神の国(支配)の拡大と完成を願っています。

Strohm, Johannes Calvin (菊池訳『カルヴァン』pp.116-117)

Christoph Strohm, Johannes Calvin: Leben und Werk des Reformators, C. H. Beck Wissen in der Beck’schen Reihe; 2469, München: C. H. Beck, 2009
(菊地 純子訳『カルヴァン――亡命者と生きた改革者』東京: 教文館, 2016年, pp.116-117)

〈構成〉
日本語版への序文

1 「司教座教会の陰で」――子ども時代と青年時代
2 パリでの基礎過程の学び――スコラ学と教会の正統信仰
3 オルレアンとブルージュでの法律の学び――人文主義的法学への旅立ち
4 一五三二年のセネカ『寛容論』の註解書――人文主義の魅惑
5 「前触れなしの変化」――宗教改革へ向かう
6 『キリスト教綱要』(一五三六年版)――弁明と宗教改革綱領
7 「あのフランス人」――ジュネーヴでの最初の活動(一五三六-三八年)
8 「カルヴァンカルヴァンとなる」――シュトラスブルク(一五三八-四一年)
9 ジュネーヴ(一五四一-四二年)――教会規律の再編成
10 教会規律の実践をめぐる争い(一五四三-五五年)
11 教えの一致と教えの純粋さ――宗教改革の成果をめぐる闘争
12 先鋭化(一五五三-五四年)
13 強化と教派の形成、迫害と完成(一五五五-六四年)
14 宗教改革の仕事と世の中への影響
おわりに――力強い活動の根拠

〈引用〉
 カルヴァンの論証は二種類の敵対者に向いている。「煽動者」と「温順だが、愚かな者たち」だ。後者は、一部は無知から、一部は世俗の当局の異端審問を自分自身で蒙ったひどい経験から、異端者を罰する権利を否認した。敵対者の前者のグループは、混乱をもたらす者たちで、個人的な宗教的霊感にあくまで固執し、教会の教えの一般的などの決定も教会内の専制政治と判断した。彼らに対してカルヴァンは異議申し立てをした。「もし、敬虔の教え(pietatis doctrina)が不確かで疑わしくなれば、どうやって宗教は存在し、どこに真の教会を認めることができ、キリストご自身が最終的に何になるのか」(CO 8, 464)。ここでカルヴァンの特別な関心は明らかになる。宗教改革が基本的に危機にさらされていると見ている。だから、正しい教えの明快さと一致が、あらゆる手段で保証されなければならない。真の教会の存在をかけた戦いの前では、多様性とか個人的な宗教性には、まったく余地がない。