Five Solas

主なる神の言葉である聖書を、あらゆる事柄に関する最高権威、人生における規範とし、イエス・キリストを主とする神の国(支配)の拡大と完成を願っています。

古屋『キリスト教国アメリカ再訪』pp.116-117

古屋 安雄『キリスト教アメリカ再訪』東京: 新教出版社, 2005年, pp.116-117

〈構成〉
I 現代アメリカの宗教事情
 1 最も宗教多元的な国アメリ
 2 「新しいアメリカ」という国
 3 アメリカのヒンズー教徒I
 4 アメリカのヒンズー教徒II
 5 アメリカの仏教徒I
 6 アメリカの仏教徒II
 7 アメリカのムスリムI
 8 アメリカのムスリムII
 9 不安と恐怖
 10 無知と誤解
 11 アメリ憲法の二つの原則
 12 宗教的多元性のモデル国
II キリスト教左派とリベラルの動向
 1 アメリカのキリスト教
 2 信仰の海における深海
 3 離婚と家庭崩壊
 4 宗教的右翼の台頭
 5 宗教的左翼の衰退
 6 ユニオンの凋落ぶり
 7 ニーバーのアイロニー
 8 『キリスト教と危機』誌の廃刊
 9 世俗化の神学
 10 神の死の神学
 11 黒人神学
 12 フェミニスト神学
 13 解放の神学
 14 原理主義の克服
 15 キリスト教信仰の確実性
 16 アメリカのキリスト教の将来
あとがき

〈引用〉
 ベネットらの「ハト派」ぶりとユニオンの財政的危機の始まりを象徴的に示す事件が起こった。それは、一九七〇年にユニオンの理事会が、基金の四〇万ドルをブラックパンサーという黒人過激派の保釈金として使うことを議決したことであった。一一人が反対、二人が棄権したが二九人が賛成した。反対派の意見は、基金は神学教育以外のために使うべきでないというものであった。それ以来、ユニオンはみるみるうちに財政的に困窮化していく。次から次に寄宿舎の建物を売り、食堂も止めてしまったが、遂に七〇万冊を蔵する図書館をコロンビア大学に売り渡さざるを得なかった。