Five Solas

主なる神の言葉である聖書を、あらゆる事柄に関する最高権威、人生における規範とし、イエス・キリストを主とする神の国(支配)の拡大と完成を願っています。

Strohm, Johannes Calvin (菊池訳『カルヴァン』p.48)

Christoph Strohm, Johannes Calvin: Leben und Werk des Reformators, C. H. Beck Wissen in der Beck’schen Reihe; 2469, München: C. H. Beck, 2009
(菊地 純子訳『カルヴァン――亡命者と生きた改革者』東京: 教文館, 2016年, p.48)

〈構成〉
日本語版への序文

1 「司教座教会の陰で」――子ども時代と青年時代
2 パリでの基礎過程の学び――スコラ学と教会の正統信仰
3 オルレアンとブルージュでの法律の学び――人文主義的法学への旅立ち
4 一五三二年のセネカ『寛容論』の註解書――人文主義の魅惑
5 「前触れなしの変化」――宗教改革へ向かう
6 『キリスト教綱要』(一五三六年版)――弁明と宗教改革綱領
7 「あのフランス人」――ジュネーヴでの最初の活動(一五三六-三八年)
8 「カルヴァンカルヴァンとなる」――シュトラスブルク(一五三八-四一年)
9 ジュネーヴ(一五四一-四二年)――教会規律の再編成
10 教会規律の実践をめぐる争い(一五四三-五五年)
11 教えの一致と教えの純粋さ――宗教改革の成果をめぐる闘争
12 先鋭化(一五五三-五四年)
13 強化と教派の形成、迫害と完成(一五五五-六四年)
14 宗教改革の仕事と世の中への影響
おわりに――力強い活動の根拠

〈引用〉
 カルヴァンの後の「前触れのない回心」(subita conversio)についての描写を、瞬間的な出来事として誤解してはならない。確信をなす変化は数か月という期間の幅の中で起こり、一五三三年末の劇的な先鋭化をもって差し当たりの結末を見た。キリスト教の教えを正しく理解するという設問の中で、求められていた教師になったというカルヴァンの報告は、パリとオルレアンの間の仲介者として描かれた彼の役割に関わりがある。一五三三年にはカルヴァンは出来事の渦中にあり、オルレアンの友人が最新の状況発展を把握するために求めていた人間だった。「まだ一年にもならない前のことだった」という主張は、だから一五三三年と関わっている。