Five Solas Ministry

主なる神の言葉である聖書を、あらゆる事柄に関する最高権威、人生における規範とし、イエス・キリストを主とする神の国(支配)の拡大と完成を願っています。

関根, 竹内「旧約聖書」『死生観と生命倫理』pp.5-6

関根 清三, 竹内 裕「旧約聖書――『生かされてある』生」関根 清三編『死生観と生命倫理』東京: 東京大学出版会, 1999年, pp.5-6

〈引用〉
 生命と死が、究極的には神から来、神の裁量に属することであり、人間の掌中にあるのではない、とする考えは、旧約において一貫しているといっていい。子宝を神からの祝福とする記事は枚挙に暇がないし、極度の絶望から死を望む人物は、自ら命を絶つことをせず、自分の命を取り上げてくれるよう神に対して嘆願している(ヨナ書四3、ヨブ記六9など)。他にも、神は人に肉食を許可しつつも、命と同定される血を食すことを禁じていること(レビ記一七10-14、申命記一二13-28)や、人間同士による生命の損傷が、神自身によって追及される(創世記九5)ことなどに、神が生命の淵源としてあることの証左を見てとることができよう。