Five Solas Ministry

主なる神の言葉である聖書を、あらゆる事柄に関する最高権威、人生における規範とし、イエス・キリストを主とする神の国(支配)の拡大と完成を願っています。

関根, 竹内「旧約聖書」『死生観と生命倫理』p.6

関根 清三, 竹内 裕「旧約聖書――『生かされてある』生」関根 清三編『死生観と生命倫理』東京: 東京大学出版会, 1999年, p.6

〈引用〉
 このように見てくるならば、旧約聖書において、人は自らの成立の最も根本的な要素である生と死の裁量権を神に委ねていることは明らかであろう。この〈賜物としての生〉を生きる者は、ここに与えられて現在自分が生きているこの生命以外に、例えば死後の生などについて、想像を逞しくして、別様な思いなしをすることに消極的であるのは、むしろ自然であろう。生命と死に関して、旧約の人は根本的に受動的であり、生命とは、この与えられた生であり、死とは、この与えられた生をそれを与えた神が取り上げること(サムエル記上二6、ヨブ記一21)にほかならない。それ以外に思弁の入りこむ余地はないのである。