Five Solas Ministry

主なる神の言葉である聖書を、あらゆる事柄に関する最高権威、人生における規範とし、イエス・キリストを主とする神の国(支配)の拡大と完成を願っています。

今井「宗教改革時代の信条」『聖書・教会・信条』p.60

今井 献「宗教改革時代の信条」吉田 隆, 今井 献, 木下 裕也, 市川 康則『聖書・教会・信条――信仰を告白し続ける教会形成をめざして』リフォームド・パンフレット; 6, 神戸: 神戸改革派神学校, 2010年, p.60

〈引用〉
4 改革派信条の教理体系

 改革派信条における教理体系の基本線は、神の三位一体とキリストの二性一人格です。この基本線のうえで、開かれた信条として教理が展開されることになります。
 救いにおける恩寵の絶対性が人間についての教理において展開されるなら、堕落による人間性の腐敗は霊魂と肉体のすべての機能と部分に及ぶことになり、自由意志は否定され、聖霊の一方的な働きによって信仰が与えられて再生させられなければ決して救われないという方向に進んでいくことになります。救いの恩恵性が神の救いのみわざの教理において展開されるなら、救いの原因が人間の側にまったくないのですから、救いの起源の一切を神の中に求めることになり、神の永遠の決意である予定論へと進んでいくことになります。カルヴィニズムの五特質も救いの恩恵性を徹底させたものです。ただし予定論が抽象的にならないために、恵みの契約という歯止めをウ信条はつけています。
 また、改革派の教理が発展した領域のひとつは、カルヴァン聖霊神学者であると言われるように聖霊の働きについてです。しかも信仰義認は先に述べたように、聖霊によるキリストの贖いの適用(救済論)に関することなのですから、救済論において聖霊の働きが展開されることで、信仰による義にとどまらず、子とすること、聖化、信仰、悔い改め、よきわざ、堅忍、救いの確信というように、キリストの死と復活が罪人に適用される過程全体が詳しくなっていきました。救われて義とされた者が、全生涯に渡って神をほめたたえる、神の栄光をあらわすという改革派の十八番も、聖霊論の展開です。