Five Solas Ministry

主なる神の言葉である聖書を、あらゆる事柄に関する最高権威、人生における規範とし、イエス・キリストを主とする神の国(支配)の拡大と完成を願っています。

中島『孤独について』p.113

中島 義道『孤独について――生きるのが困難な人々へ』文春新書; 005, 東京: 文藝春秋, 1998年, p.113

〈引用〉
 こうした(外面的に)挫折していない人々はとても善良である。素直でいじけたところが少ない。だが、その善良さ素直さが(当時の私のような)人生の敗者にはとても酷なのだ。彼らは敗者が白旗を掲げて懐に飛び込んでくれば、喜んで敗者の味方になる。しかし、敗者が彼ら勝者とちょっとでも対等の扱いを要求すると、けっしてそれを容認しない。敗者に自分の「分」をわきまえることをたえず――笑いながら、何気なく、快活に――要求するのだ。だからとても残酷なのである。