Five Solas Ministry

主なる神の言葉である聖書を、あらゆる事柄に関する最高権威、人生における規範とし、イエス・キリストを主とする神の国(支配)の拡大と完成を願っています。

三田村『大東亜戦争とスターリンの謀略』pp.22-23

三田村 武夫『大東亜戦争スターリンの謀略――戦争と共産主義』自由選書, 東京: 自由社, 1987年, pp.22-23

〈引用〉
 こゝで、一言しておきたいことは、共産主義者の道徳的規律の問題だ。これはレーニンの教へてゐるとほり、言ふまでもないことだが、新しい戦略戦術を実践に移す場合、ブルジョア社会の道徳的規準、信義、秩序などに良心的制約を受けてはならない。コムミニストの道徳的規準は、世界共産主義革命を完成し、プロレタリア独裁政権を通じて共産主義社会を実現せしめる以外にない。したがつてこの目的達成のためには、権力者を瞞すことも、友人を裏切ることも、白を黒と言ひ曲げることも躊躇してはならない。表面の主張と実際の目的と全然反対な場合でも、そのことに道徳的責任を感ずるような弱々しい意思を持つてはならない。共産主義者としての立場を守るために必要な場合は、妻でも、親でも、上官でも、親友でも、恩師でも裏切つて平気でゐられるだけの鉄の意志が必要だ。このことは共産主義者の最も大切な行動の規準である。