Five Solas Ministry

主なる神の言葉である聖書を、あらゆる事柄に関する最高権威、人生における規範とし、イエス・キリストを主とする神の国(支配)の拡大と完成を願っています。

住田『カルヴァン政治思想の形成と展開』p.143

住田 博子『カルヴァン政治思想の形成と展開――自由の共同体から抵抗権へ』東京: 新教出版社, 2018年, p.143

 本章の第1節で確認したところによれば、カルヴァン神学が考える神の民とは、神との間に契約を結んだ人間集団であった。しかし、「神の民」たる教会共同体と神の契約との関係は複雑であり、単純な整理を許さない。教会が全体としては契約共同体を成すとしても、その内部には契約を守りとおしうる人間と守り通せない人間が存在する。これら守り通せない人間が不能力にされたのは、「神の正しい、しかも穿索してはならぬ決定によって起こった」とカルヴァンは考える。破滅の運命に定められた者は、契約を守りえないという性質を神から絶対的に決定されている。