Five Solas

主なる神の言葉である聖書を、あらゆる事柄に関する最高権威、人生における規範とし、イエス・キリストを主とする神の国(支配)の拡大と完成を願っています。

一色『南島キリスト教史入門』p.64

一色 哲『南島キリスト教史入門――奄美・沖縄・宮古八重山の近代と福音主義信仰の交流と越境』シリーズ神学への船出; 04, 東京: 新教出版社, 2018年, p.64

〈引用〉
 シュワルツのほか、戦前期には数名の宣教師が短期・長期に沖縄に滞在した。また、戦後の米軍占領下では、約五〇名のプロテスタントの宣教師が来島している。それらの宣教師も、同じような感想や所感を残している。シュワルツによる飲酒と性道徳の問題への厳しい指摘は、沖縄人たち、特にクリスチャンや求道者に影響を与えた。それは社会改良のきっかけとなり、同地での禁酒運動や廃娼運動などにより一定の結実を見たといえる。また、宣教師たちによる沖縄人女性に対する高い評価は、女性の伝道者や社会運動家などが活躍するきっかけをつくった。
 その一方で、沖縄人気質に対しては、欧米人の、また、宣教師特有の事実誤認や認識不足などによると見られる不当な評価も感じられる。シュワルツの場合は、それでもある程度沖縄社会に融けこみながら構築された人間関係に基づいた批判であったが、米軍占領下に来島した宣教師によっては、その誤解が偏見に変わることもあった。
 こうした宣教師の当時の社会への評価は、キリスト教信仰を受容した側から修正する必要があるだろう。