Five Solas Ministry

主なる神の言葉である聖書を、あらゆる事柄に関する最高権威、人生における規範とし、イエス・キリストを主とする神の国(支配)の拡大と完成を願っています。

手島『心を鍛える「聖書」』p.141

手島 佑郎『心を鍛える「聖書」――いま自分と社会を見つめなおす』東京: 日本マンパワー出版, 1992年, p.141

〈引用〉
 例えば、今日でも熱心なユダヤ教の家庭では、たいてい壁に、「エホバを常にわが前に置く」(詩篇十六篇八節)という聖書の一節が掲げられている。
 これは、神の臨在の前に自分がいることを忘れないようにしようとするユダヤ神秘主義の実践の一端である。
 神は見えないが、礼拝で神に賛美をささげ語りかけることを通して、ユダヤ人は自分がモーセが出会ったのと同じ神に出会っていることを実感する。
 だが、これは出会いの実感だけには終わらない。神と密着することによって、神が世界を救済しようとしている意志をも個人が共有することになり、それは必然的に個人を世界救済の活動へと目覚めさせる。そしてこの神秘主義的使命感こそが、ユダヤ人を創造的活動へと駆り立てるのである。