Five Solas

主なる神の言葉である聖書を、あらゆる事柄に関する最高権威、人生における規範とし、イエス・キリストを主とする神の国(支配)の拡大と完成を願っています。

中島『孤独について』pp.15-16

中島 義道『孤独について――生きるのが困難な人々へ』文春新書; 005, 東京: 文藝春秋, 1998年, pp.15-16

〈引用〉
 私は確信するが、孤独とはたいそう贅沢な境遇である。孤独な時間、われわれは存分に自分を鍛えることができる。孤独を「紛らす」のではなく、孤独によってずっしりと与えられた時間を額面どおり受けとめて、豪勢に使うことができる。人生の些細なことが心底虚しく思われ、「死」をはじめ自分にとって本当に大切なことを洞察することができる。私は断じて「孤独を活用して趣味を見つけなさい」とか「自分を充電するいいときです」とかの安易な処世術を教え込もうというのではない。じつは、孤独になり不幸になることは、たいそう辛いからこそ貴重だと言いたいのだ。その辛さがあなたの目を鍛えてくれる。日ごろ、つい見過ごしてしまう「人生の黒々とした根っこ」がはっきり見えてくる。